戦禍の記憶、継ぐのは私たち 大船渡高・小林さん、団体作り発信

田村長平さん(左)の話に耳を傾ける小林友香さん。戦争の記憶をつないでいくことを固く決意する=大船渡市猪川町

 戦禍の記憶、私たちが受け継ぎたい。大船渡高3年の小林友香さん=大船渡市大船渡町=は学生団体「peace & voice(ピースアンドボイス)」を立ち上げ、地域の高齢者らから聞き取ったエピソードを同世代に発信している。戦後77年たち、あの時代を生きた人たちも少なくなった。「過去は変えられない。それでも平和な未来のために自分たちのできることを」。決意を胸に、教訓を語り継ぐ。

 「マニラで戦死した叔父の遺骨は、木くずか何かにしか見えなかった」。14日、同市猪川町の田村長平さん(85)が記憶をたどり始めた。戦地から引き揚げてきた父が多くは語らなかったことにも触れ「いかに過酷だったかを逆に物語っているようだった」と言葉をつないだ。

 真剣な表情で耳を傾け、メモを取る小林さん。「戦争経験者の声を高校生が語り継ぎ、未来を平和にする」ため昨年9月、団体を設立した。メンバーは大船渡高生を中心に19人。聞き取った体験談をインスタグラムなど交流サイト(SNS)で発信する。

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