中国、地球観測衛星など合計19機の人工衛星を相次いで打ち上げ

【▲打ち上げ直後のセレス1(Credit: Galactic Energy)】

中国は日本時間2022年8月9日と10日に、中国企業が開発した「セレス1」ロケットと「長征6」ロケットの打ち上げを実施しました。2つのロケットの打ち上げは無事に成功したことを、中国の国営メディアや中国航天科技集団(CASC)がWeiboなどで報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■セレス1

打ち上げ日時:日本時間2022年8月9日13時11分【成功】
発射場:酒泉衛星発射センター(中国)
ペイロード:太京1号01・02(Taijing-1-01 & 02)、東海1号(Donghai-1)

セレス1(Ceres-1)は、中国の民間企業「Galactic Energy」が開発した固体ロケットです。今回の打ち上げでは、太京1号(2機)と東海1号の合計3機が軌道へ投入されています。Galactic Energyによると、太京1号は商用の地球観測衛星で、東海1号はマルチモードリモートセンシング技術および超小型偏光カメラの技術検証の衛星とのことです。

■長征6(CZ-6 Y10)

打ち上げ日時:日本時間2022年8月10日13時50分【成功】
発射場:太原衛星発射センター(中国)
ペイロード:吉林1号高分03D09、03D35~43(Jilin-1 High Resolution 03D09, 35 to 43)、吉林1号赤外 A01〜A06(Jilin-1 Infrared A01 to 06)の合計16機

中国航天科技集団(CASC)によると、吉林1号は商用の地球観測衛星で、複数の衛星コンステレーションを構築しています。今回打ち上げられたのは、吉林1号の「高分(High Resolution)」シリーズ10機(高分03D09、高分03D35~43)と「赤外(Infrared)」シリーズ6機(赤外A01~06)です。

なお、赤外A01〜05には「雲遥1号(Yunyao-1)04~08」、赤外A06には「天津浜海1号(Tianjin Binhai-1)」といったように、各衛星にはそれぞれ名前が付けられています。

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文/sorae編集部 速報班

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