パン屋「小麦の奴隷 長岡旭岡店」(新潟県長岡市)がオープン、長岡オリジナル商品の発売にも期待

オープン直後の店舗の様子

「小麦の奴隷 長岡旭岡店」(新潟県長岡市)が16日10時にオープンし、市内外から多くの人が看板商品であるカレーパンを目当てに列をつくった。同店オーナーの時田隆氏は「地域のブランドになってほしい」と期待を寄せる。

「小麦の奴隷」は株式会社こむぎの(北海道)が展開する店舗で、「ホリエモン」こと堀江貴文氏主宰のオンラインサロンから発案されたという。看板商品の「ザックザクカレーパン」は、パンの周囲にクルトンを貼りつけて揚げるカレーパンで、食感も楽しい一品となっている。また、このほかにも長岡旭岡店では約40種のパンを販売する。

16日には、開店前から店舗の建物を一周するほどに行列ができていた。市内から来たという男女は「(看板商品のカレーパンが)県内で初めて発売されるとのことなので来た」と期待する様子だった。

「小麦の奴隷」は北海道大樹町に出店した第1号店(本店)から始まり、都心部ではなく地方での展開を進める。雇用の創出や従業員の技術の取得により地方創生もしていきたい考えだ。また、工場でつくった冷凍生地を店舗へ直送するなど、各店舗の負担を軽減するシステムを構築していることも特徴。

長岡旭岡店オーナーの時田氏は「(長岡市)近隣でも、後継者不足などでパン屋が廃業している。しかし、長岡は『若い人が働く場所をつくろう』『人口減を食い止めよう』という気概が強い地域。私も、他所に無いような店を出すことで貢献したいと考えた」と語る。

「小麦の奴隷」各店では、地場の素材を使ったオリジナルメニューを考案し、1店舗ごとの独自性を強化していくという。また、そうした中で生まれたパンのうち人気の商品は、全国でも販売される。今後考案されるであろう、新潟・長岡オリジナルの商品にも注目したい。

「ザックザクカレーパン」

開店直後の様子、店舗の建物を一周するように列ができていた

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小麦の奴隷 webサイト

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