雹(ひょう)被害を受けた市川の梨園で収穫のお手伝い 等級「雹」って⁉

雹(ひょう)被害を受けた市川の梨園で収穫のお手伝い 等級は「雹」⁉

 今回のリポーターは、チバテレ朝の情報番組「モーニングこんぱす」に出演中の田中大貴アナウンサー。

田中アナ
「千葉県市川市にやってきました!」

 「大町梨街道」と呼ばれる地域に来ていて、いまこのエリアでは、梨の「幸水(こうすい)」が出荷のピークを迎えています。

 市川市の梨栽培は250年もの歴史があるとされていて、「市川のなし」というブランド名で知られる、千葉県を代表する高級果実です。

 主な品種は甘みの強い「幸水」と、酸味と甘みのバランスがよい「豊水(ほうすい)」。今は早生の幸水が旬を迎えています。

JAいちかわ果樹部会 部会長 荒井一昭さん
「とりあえずまあまあの大きさになりましたね。市川市内全体だと(栽培面積が)200haちょっとあるんですけど、うち180ha近く被害を受けました」

 市川市は6月3日、雹(ひょう)に見舞われました。大きく固い無数の雹により、市内の高校では窓ガラスが割れ、多くの自動車のボディーが傷つき、中でも梨の被害額は、13億5000万円にものぼると発表されました。

雹被害にあった梨について-
荒井さん
「果実が小さいときに当たって、(跡が)残ってしまった。もったいない。形もまあまあだし、天候に恵まれて(生育条件が)かなり良かった」

 そこでJAいちかわでは、今回特別に「雹」という等級を設け、実が傷ついたもののうち、比較的傷が浅いものには、このシールを貼り、出荷することにしました。

収穫に挑戦-
 実際収穫してみると、たしかに被害の大きさを実感しますが、ちょっとだけ傷があるというものも多く、捨ててしまうのはもったいない印象です。

試食へ-
 田中アナが皮をむき始めるものの、手つきを見ていられなくなった荒井さんが、極薄・一気の皮むきテクニックを披露!

荒井さん
「いけない。全部むいちゃったよ」

田中アナ
「師匠…」

 果実の雹に当たった部分を切り取り、いざ実食!

田中アナ
「うまい!濃厚な甘さ。味には全く問題ないです」

荒井さん
「頑張って作った甲斐があります」

 ちなみに、雹の被害を受けた市川の梨を食べるには、道の駅いちかわや、JAいちかわのホームページから、確認いただけるということです。

田中アナ
「いちかわの梨、おいしいこと間違い・な・し!いちかわの梨のシーズンは10月上旬まで続きます。みんなでいちかわの梨、応援していきましょう!」

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