8月16日はINXSのデビュー45周年を祝う「INXSの日」

45年前の今日、1977年8月16日、シドニーのホエール・ビーチのハウス・パーティで、後にINXS(インエクセス)へと改名することになるザ・ファリス・ブラザーズがデビュー・ライヴを行った。以来、INXSは世界中で7,000万枚以上のアルバムを売り上げ、オーストラリアで最も売れたバンドのひとつとして知られている。

この記念すべき日を祝し、2022年8月16日は“世界INXSの日”として、INXSは、Petrol Records、Universal Music Group、Rhino Recordsと共同で、いくつかの特別なリリースの発表とそれに連動したイベントを開催する。

この“INXSの日”にあわせて、彼らは、傑作アルバム『Kick』の発売35周年を記念した1時間にわたるTik Tokの特別番組を独占生配信する予定だ。アルバム収録曲の全曲解説に加え、バンドメンバーやエグゼクティブ・プロデューサーのジャイルズ・マーティンのインタビューで構成された同番組は、日本時間8月16日18時よりバンドのTikTok公式アカウントで配信される。

今年10月には、INXSが世界的にブレイクするきっかけとなったアルバム『Shabooh Shoobah』の40周年を記念して、デジタル・プラットフォームに初登場する15曲を含むデラックス・デジタル・ボックスセットが配信でリリースされ、さらにバンドの公式オンラインストアINXS.comでは、クリア・ヴァイナル仕様の完全生産限定アナログ盤が、アルバムのジャケ写絵柄の限定ヴィンテージTシャツと共に独占販売される。

そしてバンドにとってアメリカでのブレイクのきっかけとなった、1983年5月28日、カリフォルニア州サンバーナーディーノ近郊で開催されたUSフェスティバルでのパフォーマンスを収録した9曲入りのライヴ・アルバム『Recorded Live At The US Festival 1983』がCDとアナログ盤で正式リリースされることも発表されている。アップル社の共同創設者であるスティーブ・ウォズニアック発案によるこの4日間のフェスティバルは、1日で30万人以上の動員を記録した。

さらに、Dolby AtmosでミックスされたINXSのベスト盤『The Very Best』の発売も発表された。「What You Need」「Original Sin」「Baby Don’t Cry」「Bitter Tears」などのバンドのヒット全20曲を収録したベスト盤は、先日オーストラリアのARIAチャートで500週にわたりTOP100入りを果たし、ダイヤモンド・ステータスを獲得している。

ギタリストのティム・ファリスはDolby Atmosミックスの制作プロセスについてこう語っている。

「ジャイルズは、オリジナル・ミックスを作り直しただけじゃないんだ。今まで聴こえなかったものが聴こえるようになって、驚かさせるよ」

ジャイルズ・マーティンは自身の仕事について次のように説明している。

「昨今、僕たちは音楽を聴きすぎていて、楽曲自体を充分に聴いていないんだ。Atmosが素晴らしいのは、人々に異なる方法で聴かせることで、再び新鮮なものになることだと思うし、現実問題としてINXSは素晴らしいバンドだ」

サックス&ギタリストのカーク・ペンギリーはこう語っている。

「今日の技術で正確に音を加工してくれたジャイルズに脱帽だよ。オリジナル・アルバムのサウンドなんだけど、3D空間に広がっている。驚くべき仕上がりなんだ」

また今月中には、INXSは1992年のアルバム『Welcome To Wherever You Are』の発売30周年を記念して、5つのビデオを公開される予定だ。長年INXSとコラボレーションしてきたリチャード・ローウェンスタインが監督を務める「Heaven Sent」、「Baby Don’t Cry」、物議を醸した「Taste It」(ダニエル・クレイグ主演の映画『フラッシュバック』や『Abba Voyage』のベイリー・ウォルシュ監督)、「Beautiful Girl」(映画『隣人は静かに笑う』や『プロフェシー』のマーク・ペリントン監督)と「Not Enough Time」のビデオが初めてHD化され、バンドの公式YouTubeチャンネルで視聴可能となる。

ユニバーサルミュージックグループ、国際マーケティング(UMe)の副社長であるアンドリュー・ドーは、INXSの不朽の魅力と、45年経った今も新たなオーディエンスを惹きつけ続けていることについて、次のように述べている。

「先見性のあるマネージャー、クリス・マーフィーと彼のチーム、バンドの努力により、INXSのレガシーと影響は今でも世界中で日々目にすることができます。今、新しいファンの皆さんは、新たなプラットフォームや非伝統的メディア、さらには彼らの曲をベースにしたアート/ダンス/ビジュアルのショートフィルムなどを通じて、バンドや彼らの音楽を発見しています。私たちは、オーディエンスが反応を示し、楽しみ、そして関心を持ってくれていることを知りました」

Written Tim Peacock

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