宿泊客に本貸し出し 都城図書館と「テラスタ」

都城市立図書館の本を借りる際に使用するホテルのルームキー(都城市提供)

 都城市立図書館は、隣接する民間複合施設TERRASTA(テラスタ)にあるホテルの宿泊者にルームキーで本を貸し出すサービスを始めた。市教委によると、ホテルのルームキーを活用した図書の貸し出しは公立図書館では全国初の取り組み。
 ホテルを図書館利用者として団体登録し、ホテルは客室(93室)番号をカード型のルームキーに割り振っている。このため、宿泊者は利用者登録しなくても図書館の相談デスクに置いてある読み取り機にルームキーをかざしてもらえば、希望の本を借りられる。借りた本は宿泊者がチェックアウト時にホテルフロントへ返却する。
 図書館は2018年4月に開館、蔵書数は約40万冊で今年6月までに375万人超が利用している。市生涯学習課は「官民連携の取り組み。宿泊者がくつろげる環境づくりにつながり、まちなかの付加価値向上になる」としている。

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