【新型コロナ】川崎で80代男性2人死亡、1147人感染

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は16日、市内外に住む10歳未満~100歳以上の男女1147人の感染が新たに確認されたと発表した。80代男性2人の死亡も確認した。市は1120人の感染経路を不明としている。感染経路が判明している人のうち、家庭内感染は11人、陽性者との接触は16人だった。

 市によると、宮前区に住む80代男性は、7日に自宅で発熱し、9日に陽性が判明した。男性は中等症で、10日に市内北部の病院に入院したが、11日に死亡した。死因は新型コロナウイルス感染症だった。男性は慢性腎臓病、糖尿病、脂質異常症などの基礎疾患があり、ワクチンは3回接種済みだった。

 幸区に住む80代男性は慢性呼吸不全で在宅酸素療法を受けていた。家庭内で感染し、12日にせきの症状があり、陽性が判明した。男性は中等症だったが、家族の希望で、みとりも視野に入れて自宅で看護を受けた。男性は14日に死亡し、死因は、基礎疾患でもある慢性閉塞性肺疾患だった。男性はワクチンを3回接種していた。

 感染者の症状別では、軽症964人、無症状64人、中等症20人で、市は99人を調査中としている。

 感染者の年代別では、30代191人、20代183人、40代177人、50代154人、10歳未満141人、10代90人、60代78人、70代70人、80代42人、90代20人、100歳以上1人だった。

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