【ドイツ現地取材特集12】ベルリンの新空港「ブランデンブルク国際空港」市内までの移動方法をチェック

ドイツ観光局が主催するプレスツアーにTABIZINEライターが参加。首都ベルリンやドレスデンを巡り、バイエルン地方の小さな村オーバーアマガウへ。その後ミュンヘンも訪れました。各地の旅体験をレポートします。今回からは、プレツアーで訪れたベルリンをご紹介。新しい「ベルリン・ブランデンブルク国際空港」について、市街地までのアクセス方法など個人旅行で出かける前に知っておきたい情報をお届けします。

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2020年11月に開港した「ベルリン・ブランデンブルク国際空港」

ベルリンの新しい空の玄関口として2020年10月下旬に開港した、「ベルリン・ブランデンブルク国際空港(Berlin Brandenburg Airport)」。これまでベルリンには2つの空港がありましたが、ベルリン・テーゲル空港は閉港になり、もうひとつのベルリン・シェーネフェルト空港は新空港の第5ターミナルとして使用されることに。こちらの新空港オープンに伴い、ベルリンに渡航する場合は、国内外問わず全てのフライトが新しいブランデンブルク国際空港発着となっています。

ちなみに2022年8月現在、日本からの直行便はないので、一般的にはドイツをはじめヨーロッパや周辺国各都市の乗り継ぎ便を利用して出発・到着します。

出発フロアで迷ったときはアート作品が目印

出発ロビーがある1階(日本の2階)には、赤いメタルのメッシュ状オブジェが天井に飾られています。「THE Magic Carpet(魔法のじゅうたん)」と名付けられたこのオブジェは、カリフォルニア出身のアーティストPae Whiteさんによる作品で、閉港になったテーゲル空港に長年飾られていたのだそう。新空港に移設し、引き続きベルリンから出発する旅人を見送っています。

このオブジェの下にはインフォメーションセンターがあるので、チェックインカウンターが分からなかったり、空港内で迷ってしまったりしたときの目印にもなりますよ。

ターミナルの種類&移動方法

ブランデンブルク空港はターミナル1とターミナル2、ターミナル5(旧シェーネルフェルト空港)で構成されていますが、2022年8月現在で使用されているのはターミナル1と2です。ターミナル1と2は徒歩数分の距離にあるので、この2つのターミナル間はバスや電車での移動は必要ありません。ターミナル5が使われるようになると、連絡バスが運行するそう。

メインとなるのはターミナル1で、一般の航空会社もLCC便も多くのフライトがこちらのターミナル発着となっているようですが、念のため予約した航空券で自分が利用するターミナルを事前に確認してくださいね。

到着ゲートから出口までの注意点

飛行機が到着してボーディング・ブリッジを通り空港建物内に降り立った時に感じたのは、全体的に広くて清潔感があり、区画がきれいに整っている印象。多くの飛行機が発着するターミナル1はゲートの数も多く、出口の方向を探すのに少し戸惑ってしまいました。

というのも、遠距離の国際線到着ではなかったため出口へ向かって人の流れができている訳ではなく、乗り継ぎやこれから出発する人も同じフロアにたくさんいてあらゆる方向に人の流れがあったのです。そんなわけで、自分がどちらの方向に歩けばいいのか見失ってしまいました。

「Exit」の表示がスタイリッシュなインテリアに馴染んでいて見落としそうになるので、到着したら標識を見つけてそちらの方向に進んでいくことをおすすめします。

ブランデンブルク空港ーベルリン市内のアクセス方法

空港からベルリン市内までの移動方法は、公共交通機関なら電車かバスの両方が利用できます。どちらも到着フロア(地上階)にチケット販売機や窓口があるので、到着したらバスと電車のマークを目印に、そちらの方向へ進みましょう。

ブランデンブルク国際空港を結ぶ市内のバスの停留所は、中心地から少し離れた場所が多く、地下鉄の駅では「ルードー(Rudow)」に発着するバスがありますが、市街地への移動する場合はルードーから地下鉄を利用する必要があります。

電車は市内の中心地を繋ぐ都市高速鉄道「S Bahn(Sバーン)」を利用でき、そのまま市内の中心地まで行けるので便利。乗/降車駅の選択肢もたくさんありますよ。

空港から市内までの電車チケットの購入方法

「S Bahn(Sバーン)」の表示に向かって歩いていくと、到着フロアと同じ地上階に切符の券売機があります。係の人に相談しながら購入したい人は、同じ階にあるチケットカウンターを利用することもできますが、基本的には並ぶのを覚悟した方がよさそう。

観光客が相談しながら買っているので列が進むのも遅いのです。券売機はたくさんあるので、比較的スムーズでした。

券売機で切符を買う際、ドイツ語が分からない場合は英語を選択できるので、イギリスの国旗のマークを押して英語モードに切り替えます。

そして、大事なのは自分の目的地となる駅がどのゾーンに属しているのかを知っておくこと。ベルリンの電車は、3つのゾーン(ABC)に分かれていて、ベルリン空港はCゾーンに属しています。

もし市内の中心地に行くならAゾーンとなるので、多くの場合はABC3つのゾーンを利用できる切符(大人片道3.60ユーロ)を購入することになります。少し郊外のBゾーンの駅まで乗りたい場合は、BCゾーンのみの切符(大人片道3.30ユーロ)というのもありますよ。(金額は2022年4月現在)

ちなみに、ABゾーンのチケット(2.90ユーロ)もありますが、空港発着の場合はこのゾーンに当てはまりませんのでご注意を。

チケットのバリデーションを忘れずに!

切符を買った後は、自分の乗りたい電車のホームを探して地下1階のホームに降りればそのまま電車に乗ることができますが、気を付けたいのは切符のバリデーション(日時の刻印)を忘れずに行うこと。日本のように改札口がないので、切符を買ったまま電車に乗ることができてしまうのですが、電車に乗る前に自分自身で切符に乗車日時の刻印をする必要があります。そうしないと、万が一ランダムで実施されているコントロールに遭遇した場合、罰金が課せられてしまいます。

ベルリン空港の場合はホームにバリデーションをするマシンがありますので、そこに切符を通して日時の刻印をしてから電車に乗ってくださいね。切符は刻印された時刻から2時間有効で、その間は何度でも乗り降りできます。

[all photos by minacono]

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[参照]

・Berlin Brandenburg Airport(英語): https://ber.berlin-airport.de/en.html

取材協力:[ドイツ観光局

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