「ピンポイント貧困扶助」で9899万人の貧困人口が既に小康社会に

中国南西部にある広西チワン族自治区最西端の山奥には国家級貧困県の西林県があります。2017年、同県西平郷八橋村偉傲屯村の26歳の村民、李文賓さんは肩周痛が激化し、寝たきりになりました。すぐに訪問調査に訪れた貧困扶助の幹部は李さんの事情を理解すると、全国貧困扶助開発情報システムに入力し、北京データバンクに登録されました。同バンクを通じて党と政府の10以上の機関がデータにアクセスすることができ、李さんの情報は、病気のために貧困に陥った数多くの家庭の情報と共に、的確に国家衛生健康委員会に送られました。

病気や学資、資金不足や土地不足など、10に余る貧困の原因の中で、2014年以降は病気が第1位を占めています。この状況に対応し、中国政府は都市部の1007の病院から延べ11万8000人の医療従事者を1172の貧困県の病院に派遣しました。優れた医療人材、技術、経験が貧困地域に絶え間なく送られています。

広西を支援する広東医療チームが2017年に西林を訪れ、李さんを診察し診断した結果、李さんは髄膜腫を患っており、すぐに手術が必要で、地元の医療保険と広東省で設立された大病救済資金から数万元の手術費が拠出されました。術後、広東医療チームは引き続き李さんのリハビリ治療を行いました。現在、李さんは既にリハビリを終え、正常な生活を取り戻しています。

李さんのような村民の体調、年収、貧困脱却後の生活は的確に記録されています。中国の貧困対策の歴史上初めて、貧困家庭のために一人一人の的確な情報が集まるデータバンクが構築されたのです。2014年以降、データバンクには、9000万人近い貧困人口に関する228億件の情報が収録されています。ヘルパーはこうしたビッグデータを利用して、地図上で登録された任意の貧困家庭を探すことができます。彼らの体調、年収、貧困脱却後の暮らしなどが確認でき、一つ一つのデータの背後に政府からの配慮を受けている人々がいます。

この10年間、医療貧困扶助のほか、豊かになる道を見つけるための産業貧困扶助、職業訓練によって技術を向上させるための技能貧困扶助、資金不足を補うための金融貧困扶助など、ターゲットを絞った「ピンポイント貧困扶助」のタイプはさまざまです。現行の基準では、中国農村部の9899万人の貧困人口はすべて貧困から脱却し、既に小康社会(いくらかゆとりのある社会)に入っています。(提供/CRI)

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