米鉱工業生産、7月の製造業は0.7%上昇

[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した7月の鉱工業生産指数は製造業が前月から0.7%上がり、上昇率は市場予想の0.2%より大きかった。自動車・部品などが伸びたのが全体を押し上げ、景況感が悪化しているにもかかわらず製造業の底堅さを示した。6月は0.4%低下していた。

7月の前年同月比は3.2%上昇した。

米国経済の11.9%を占める製造業は、消費者の支出がサービスに徐々に回帰している中でも、商品(モノ)の旺盛な需要に引き続き支えられている。しかし、衣料品を中心に小売企業が過剰在庫を抱えているなどリスクが高まっている。

自動車・部品は前月比6.6%と急上昇した。自動車を除いた製造業は0.3%上がった。耐久財が3.5%上昇した一方、非耐久消費財は0.3%低下した。

鉱業の生産指数は0.7%上昇し、石油・ガス採掘が引き続き下支えした。電力・ガスは0.8%低下した。

製造業と鉱業の生産指数が上昇したことで、全体の鉱工業生産指数は0.6%上昇した。6月は横ばいだった。

製造業の設備稼働率は前月から0.5%ポイント上昇の79.8%となり、長期平均を1.6%ポイント上回った。

設備稼働率は企業が持っている設備をどれだけ活用できているかを示す指標で、鉱工業全体では80.3%と6月の79.9%から上昇した。7月の設備稼働率は、1972―2021年の平均を0.7%ポイント上回った。

ムーディーズ・アナリティックスのシニアエコノミスト、ライアン・スウィート氏は「リセッション(景気後退)は通常は信頼の喪失を意味し、製造業者のセンチメント悪化として表れる」と指摘。ただ「製造業者が何を言うかよりも、何をするかが重要だ」とし、「今のところ、製造業者は景気が後退に向かっているかのように行動はしていない」と述べた。

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