先祖の霊を燈明(とうみょう)で送る「千燈明」が16日夜、宇都宮市塙田1丁目の慈光寺で執り行われ、温かい送り火が幻想的な空間をつくった。
今年で27回目。新型コロナウイルス禍のため、2年前から参加者を檀家(だんか)のみに制限して行っている。檀家の人たちは本堂に続く石段に設置された約千本の燈明の間をゆっくりと練り歩き、本尊前に献灯した。
バイオリン奏者渡辺弘子(わたなべひろこ)さんやヒューマンビートボックスのTATSUYAさんら3人による奉納演奏では、「涙そうそう」などが披露された。
親族と訪れた同市下戸祭1丁目、安藤絃華(あんどういとか)ちゃん(4)は「光がきれいだった。楽しかった」と話した。