おおの城まつり、花火や踊りに笑顔の輪 太鼓やグルメも…3年ぶり城下町にぎわう【若越画報】

越前おおのおどりで、輪になって踊りを楽しむ市民ら=8月15日夜、福井県大野市の六間通り

 福井県大野市の夏を彩る「第55回おおの城まつり」は8月16日までの4日間、市内各地で開かれた。新型コロナウイルス禍で3年ぶりの開催に、待ちわびた市民はメインの「越前おおのおどり」で踊りの輪に加わったり、花火に繰り出したりして、古里の旧盆を楽しんだ。

 おおの城まつりは、越前大野城の天守閣が再建された1968年に始まり、城下町・大野の夏の風物詩となっている。

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 まつりは13日、奥越太鼓保存会による太鼓流し打ちで開幕。巧みなばちさばきを市内9カ所で披露した。夜には真名川憩いの島で大花火大会(福井新聞社共催)があり、約3300発の大輪が大野の夜空に咲いた。

 越前おおのおどりは、2019年は台風で、過去2年は新型コロナ禍でまつり全体が中止となったため4年ぶりの開催。会場の六間通りでは15、16日、浴衣姿の子どもからお年寄りまでが輪になり、大野音頭、神子(かんこ)おどり、しっちょいな踊り、御前おどりの4曲を、やぐらを中心に踊り続けた。お盆で帰省した人たちとの再会の場ともなり、あちこちで「久しぶり」と笑顔の輪が広がった。15日は城まつり演奏チーム「音人(おんど)」や神子おどり保存会の生演奏も花を添えた。

 両日とも、噴射される泡で遊ぶ「バブルパーク」では子どもたちの歓声が上がり、「全国ご当地グルメパーク」では各地の名物などを味わう市民らでにぎわった。

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