陽性者との接触から10日目までは発症可能性あり 旧盆後の感染拡大懸念 県疫学委が注意呼びかけ 沖縄コロナ

 沖縄県疫学・統計解析委員会は16日、先週(8~14日)の新型コロナウイルスの新規感染者2万5780人を基に、1人の感染者が平均何人に感染させるかを示す実効再生産数は本島0.86人、宮古1.09人、八重山0.83人と発表した。
 宮古地域を除いて感染者の報告数が減少に転じているのは、旧盆休みなどで検査体制が縮小していることが背景にあると解説した。一方、入院患者数は増加していることから「水面下で感染が拡大している可能性がある」と危機感を示した。
 県内で流行が続く要因として、感染力を増したオミクロン株の派生型「BA・5」の流行とともに、ワクチン接種率の低さに加えて、夏休み以降、人の移動や交流が活発になっていることを挙げた。旧盆における親族交流により、高齢者への感染が広がっている可能性があるという。
 陽性者と接触した人は接触から10日目までは発症する可能性があるため、同委員会は、高齢者など重症化リスクが高い人に感染させないような行動を求めている。
 今週の新規感染者は2万~3万人、入院患者は今週末までに千~1150人になると見込んでいる。
(嘉陽拓也)
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