『めざまし8』連日の統一教会への報道姿勢に視聴者反発「ミヤネ屋に任せろ」「番組が中立にならない」

『めざまし8』に視聴者が猛反発

フジテレビ朝のワイドショー『めざまし8』が連日、自民党と旧統一教会の関わりについて取り上げているものの、その報道姿勢に視聴者から一斉に反発の声が上がっている。

13日には元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)と社会学者の古市憲寿(37)が出演。韓国ソウルで開催された世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のイベント内で、安倍元首相の追悼が行われたことについて、番組MCの谷原章介(50)から意見を求められた橋下は、「明らかに広告として利用したのだろうな、と。旧統一教会の外にいる僕から見れば完全に広告利用だなと思います」と持論を展開。

そのうえで、橋下はこれが“宗教的信仰心”に基づいての追悼だとしたら、違法や不正がない限り「弾圧とか外から介入して止めると悲惨な状況になることが歴史的な経緯で明らかなので、そこはある意味慎重にならなきゃいけない」とし、「違法性のない宗教的な信仰心のところは自由を認めるのが、僕の個人的な意見」と語った。

一方で、谷原は「ここまで旧統一教会と安倍元総理と(の関係)が日本の中において社会問題化していて、なおかつ(夫人の)昭恵さん(60)なり、ご遺族の意向を考えてよく追悼できたな」と旧統一教会側に疑問を呈したのだが、古市もまた橋下と同様に「本当に(旧)統一教会側が明らかに広告として安倍晋三さんという人を利用しているわけですよね」とコメント。

その後も、橋下と古市で合わせたかのように2人で「旧統一教会に“利用されている”」と持論を展開させていき、ネット上からは、「タッグを組んで信教の自由に論点をずらそうと必死」「安倍さんと統一教会の関係を認めない方向へ持っていくだろうと思っていたけど、さすがにどう考えてもそれは無理筋」「統一教会が自分たちと無関係な人物を追悼するか?」「旧統一教会が自民党を利用していた形にしたくて仕方ないようだ」との指摘が多く集まっていた。

『めざまし8』では8日にも、橋下の発言が大きな批判を浴びたばかり。旧統一教会は、下村博文氏(68)が文科相だった2015年に現在の世界平和統一家庭連合に名称が変更されているが、1997年に名称変更の要望を一度却下されているが、このときに担当した当時の文化庁宗務課長だった前川喜平氏(67)は、5日に行われた野党の合同ヒアリングで「宗務課の中で議論した結果、実態が変わっていないのに名前だけ変えることはできない。認証できないと伝え、『申請は出さないでください』という対応をした。相手も納得していたと記憶している」「認証することは社会的に、悪い影響が大きいという認識を持っていた」と説明した。

この前川氏の発言を受け、橋下は「僕は前川さんの判断のほうが違法だと思ってます」とバッサリ。国のルールとして“認証”と“許可”は違うため意図的に要望を却下するのは違法だと主張したうえで、橋下は「『あぶない宗教団体は全部取り締まっていきますよ』なんて法律ができたら一体誰が判断するんですかね?」と私見を述べた。

さらに旧統一教会は、長年「多額の献金要求」「霊感商法」「重大な訴訟問題」などが問題視されているが、橋本は「そういうことに対してはきちっと対処していくべき」としつつも「それをひとくくりにして反カルトと認定してしまうのは、どうなんですか?」「(法律で決めるのは)危険だと思うんですよね。個別で対応していくことと、団体自体の存在を否定するのは別問題」と持論を展開させていた。

こうした『めざまし8』の報道姿勢にはネット上からも注目度が大きく、「またまためざまし8で前川氏を批判している。論点はそこじゃないのに。名称変更に政治の圧力がかかったどうかだろう」「統一教会の高額献金要求や霊感商法と、明らかな反社団体問題にメスを入れることが急務なのに『宗教の自由』と論点ずらして擁護」「統一教会はミヤネ屋に任せたらいいよ。毎日、二時間たっぷり統一教会をやってるわ」「月曜日のめざまし8はコメンテーターが偏ってる。今のミヤネ屋みたいに反論する識者も入れないと番組が中立にならない」といった厳しい批判の声が集まっていた。

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