夜の浅草を楽しむスポット9選!ライトアップに行列のできる絶品ハンバーグも

東京の観光地の名所の一つである浅草。コロナ禍以降は、観光客が大幅に減少しましたが、緊急事態宣言が解除されて以降は、徐々に人でも増えつつあります。今回は35℃を超える日中を避け、19時より浅草の街を散策。昼間とは違った魅力を醸し出す、夜の浅草をご案内しましょう。

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昼間とは趣きの異なる魅力!ライトアップされた「浅草寺」

浅草の顔ともいえる有名スポット「雷門(かみなりもん)」や「浅草寺(せんそうじ)」は日没後にライトアップ。多くの観光客でにぎわう日中とは大きく異なる、独特の雰囲気が楽しめます。

ライトアップされるのは、周囲が暗くなり始める日没後から23時頃まで。基本的に1年365日、毎日ライトアップ。夜は建物の赤色が強調されるなど、かなり鮮明で鮮烈で、昼間とは違ったインパクトあり。一方で建物自体が巨大なせいか、落ち着いた雰囲気も併せ持っているのが特徴です。

昼間は多くの観光客でにぎわう仲見世通り。日没後はお店も閉店しますが、通りはライトアップ。人通りも少ない、ひっそりとした夜の仲見世通りは、昼間とは180度空気感の異なる、清楚で落ち着いた雰囲気。歩いているだけで、「昼間より得をした」ような、贅沢な気分です。

ライトアップされた、赤を基調とした夜の雷門や浅草寺は、日本人が持つ繊細な感覚が、ライトアップによってあぶり出されているような、何とも妖艶で不思議なイメージ(日本人であることを、再確認させられる感覚)。逆に言えば、外国人観光客が多いのも納得。昼間では決して味わえない、光を利用した巧みで見事な演出だと感じます。

昼間の雰囲気とは大きく異なる雷門、浅草寺、五重塔。夏の浅草は、夕涼みがてらのお散歩にも最適です。取材当日は多くの日本人観光客のほか、戻って来た外国人観光客の姿もちらほら。

浅草寺(浅草寺)

住所:東京都台東区浅草2-3-1

https://www.senso-ji.jp/

雷門柳小路から新仲見世通りへ散策

雷門柳小路のエスニック服飾雑貨店「ペンプティハウス」

浅草には大小のさまざまな通りがあります。浅草雷門近くにある「雷門柳小路」は古き良き街並みの面影を今も残す、個性的で素敵な商店街。

雷門柳小路にある「ペンプティハウス」は、「体にイイモノを身に付ける」を合言葉に、従業員自ら現地仕入れを行いセレクトした、おしゃれなエスニック系の服飾雑貨店です。

Pempti House(ペンプティハウス)

住所:東京都台東区浅草1-18-12

https://www.pemptihouse.com/

新仲見世通りのもんじゃ焼き店「ぜんや」

新仲見世通りには、行列のできるお店も多数あり。こちらは、もんじゃ焼きの人気店「ぜんや」。

浅草もんじゃ ぜんや

住所:東京都台東区浅草1-21-9

https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13227471/

新仲見世通りのたい焼き店「鳴門鯛焼本舗」

そして、たい焼きのお店「鳴門鯛焼本舗」。どちらも平日の19時過ぎですが、待ち人多数。

鳴門鯛焼本舗 浅草新仲見世通り店

住所:東京都台東区浅草1-28-1

https://www.taiyaki.co.jp/shop/

伝法院通りの手相・運命鑑定「聖象の相談室」

レトロで昭和テイストに満ち溢れたお店が連なる「伝法院通り」にある、手相・運命鑑定の「聖象の相談室」。19時半頃には、周囲のお店はすでに閉店しており、辺りはやや暗めですが、聖象の相談室は元気に営業中。まるで大都会の中の一匹のホタルのような、人情味あふれる浅草ならではの、ほっこりする風景だなぁと感じました。

聖象の相談室

住所:東京都台東区浅草2-3

https://asakusanioideyo.com/11/289/

人気漫才コンビも出演「浅草演芸ホール」

新仲見世通りを西へ進むと、辺りの雰囲気がにぎやかになってきました。写真は六区ブロードウェイ商店街にある、東京のお笑いの殿堂「浅草演芸ホール」。漫才、落語、漫談など、毎日笑いをお届け中。取材日の午後の部は、“ヤホー”でおなじみの人気漫才コンビ「ナイツ」も出演。

浅草演芸ホール

住所:東京都台東区浅草1-43-12

https://www.asakusaengei.com/

若者たちで大にぎわい!昭和レトロな雰囲気の「浅草ホッピー通り」

浅草演芸ホールから少し歩くと、昭和時代にタイムスリップしたような!? 東南アジアのテイストが入り混じったような、不思議な空間の「浅草ホッピー通り」に突入。

この通りは多数の居酒屋が集まる、昔ながらのにぎやかな路地。屋外席もあり、浅草名物のホッピーや煮込みはもちろん、ビールや焼き鳥などが楽しめます。

取材時は平日で時間は19時半頃ですが、どの店もお客さんの入りは、8割~満席の大盛況。浅草というイメージから、「お客さんはオジサンが多いのかな?」と思いきや、20代~30代前半と思しき若者がメインで、若い女性が多いのも特徴です。通り全体が、若者たちのエネルギーによるものなのか!? とにかく活気に満ちあふれていました。

浅草ホッピー通りは、午前中からお酒が飲めるお店も多く、休日は昼間でも大にぎわい。近くには場外馬券場もあり、特にダービー開催日には競馬新聞を凝視する、おひとりさまのオジサンたちのオアシスになります。

しかし取材当日の夜、各店を隈なくチェックしたところ、2人以上で来店する人がほとんどで、おひとりさまは、ほぼ皆無(女子2人組のお客さんも多数)。浅草ホッピー通りの夜は、まさに若者たちのオアシスのようです。

なお、お店によっても異なりますが、ホッピーやビールの価格は中ジョッキで1杯650円くらい。煮込みなどのつまみは、1品500円前後。駅前の居酒屋などに比べ、「ジョッキ1杯+つまみ1品=1,200円前後」は、やや割高な気もしますが、きっとこれは「浅草ホッピー通りの雰囲気を楽しむ料金」も含まれているのでしょうね。

筆者はオジサンですが、にぎやかなお店の雰囲気に圧倒され、残念ながらひとりでお店に乗り込む勇気はありませんでした。活気に満ちふれた夜の浅草ホッピー通りは、2022年8月現在、2人以上での利用をオススメします(繰り返しますが、女子2人以上ならば、とっても入店しやすいと思います)。

浅草ホッピー通り

住所:東京都台東区浅草2-3-19

すっかり若者たちに占拠されたイメージの浅草ホッピー通りですが、少し離れると、オジサンたちが静かに談笑できる、昔ながらのお店も点在しています。総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」(浅草店は24時間営業)の脇にある、屋外飲み屋を兼ねたお弁当屋さんでは、昔ながらの、“浅草流のテラス席”で憩うオジサンたちも。

東京スカイツリーと隅田川の絶妙コラボ。夜の「吾妻橋」を満喫

浅草ホッピー通りの迫力にすっかり圧倒され、しばし夜景を楽しむべく、15分ほど離れた静かな「吾妻橋」へ移動します。目前には隅田川をまたぐ、ライトアップされた美しい吾妻橋。

また、橋上から一望できる東京スカイツリー、金色のアサヒビール本社、スーパードライホール屋上のオブジェ。心安らぐ、何ともゼイタクな光景です。

時刻は20時前で、おなかもすいてきました。そこで、おひとりさまでも気軽に利用できるお店をスマホでリサーチ。おいしくて、しかもお手頃価格のハンバーグのお店「モンブラン」を発見しました。

モンブランはランチもディナーも行列のできる人気のお店。取材当日、雷門通りにある「浅草店」は定休日。そこで吾妻橋から徒歩10分ほどの場所にある「吾妻橋店」(都営浅草線・吾妻橋駅すぐ)を予約。電話で問い合わせたところ、「30分後であれば、すぐにご案内できます」とのこと。ラッキー!

時間つぶしに吾妻橋のすぐそばにある、「スーパードライホール」(吾妻橋の東京スカイツリー側)に立ち寄りました。写真上はスーパードライホール下に設置された、白く光る階段。清楚で落ち着いた雰囲気のこの場所は、浅草の隠れた名所のひとつ。何とも不思議な、幻想的な光景が広がっています。仲睦まじいカップルも多いですね。

吾妻橋

住所:東京都墨田区

テレビや雑誌でおなじみ!ハンバーグの有名店「モンブラン」

ハンバーグやステーキ、フライ、シチューなど、洋食メニューをそろえた浅草の超有名店モンブラン。テレビや雑誌にも頻繁に登場する同店は、ランチタイムやディナータイムには行列のできる、リーズナブルなお店として知られています。

「浅草に来たら必ず寄る」「モンブランのハンバーグを食べるために浅草へ来る」というコアなファンも多数。有名人や芸能人もその味に魅了され、頻繁にやって来るそうです。

木の温かさを基調にした、庶民的で落ち着いた雰囲気の店内。おひとりさまでもゆっくりと食事が楽しめます。

ハンバーグはコクのあるブラウンソースのロシア風、おろしオニオンの特性醤油ソースの和風、ピリ辛のトマトソースのメキシコ風、ピリ辛トマトとチーズのソースのイタリア風、ワインとマッシュルームのデミグラスソースのフランス風、ソフトなチーズソースのオランダ風、ハンバーグシチュー、カレーハンバーグなど多数。

今回、筆者がセレクトしたのは、イタリア風ハンバーグ(1,045円)と中ジョッキ生ビール(528円)。

写真を見るだけで、超おいしそうでしょ! イタリア風ハンバーグは、酸味の効いたトマトソースとコクのあるチーズによる絶妙な味わい。ズバリ、メッチャうま! 鉄板にのった肉汁たっぷりのハンバーグは一見小振りですが、肉厚のためにかなりのボリューム。平打ちパスタやコーンの付け合わせもあり(ランチタイムはさらにライス付)、これだけでおなかいっぱい。ごちそうさまでした!

ハンバーグの店 モンブラン吾妻橋店

住所:東京都墨田区吾妻橋2-2-5相川ビル

https://www.monburan.co.jp/

おなかもいっぱいになり、お店を出ると、電灯で装飾された「東京スカイツリー」がお出迎え。さて、そろそろ帰りましょうか。いろんなものが詰まった浅草の夜は、とってもにぎやかで魅力的でした。皆さんもぜひ一度、訪れてみてはいかがですか。

[All Photos by Kita Hideaki]

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