「成長立ち会える」喜び 教員の魅力、心構えPR 現場若手が高校生に講話・日南

教員志望の高校生を対象に講話などを行った日南市教委の「人幸塾」

 日南市教委は8日、小中学校の教員として働くことの魅力を伝えるイベント「人幸(ひとさち)塾」を市生涯学習センターまなびピアで初開催した。市内に住む教員志望の高校生16人が若手教員らによる講話に耳を傾けた。
 イベントでは市教委学校教育課の担当者が、教員採用試験や異動の概要について紹介。合格者のうち、同市など南那珂地区での勤務を希望する人は基本的に地区内で異動する仕組みがあることなどを説明した。
 続いて共に同市出身で同市・東郷小に勤務する高橋なな教諭と北郷中の石塚賢教諭が登壇。高橋教諭は担任の業務が学習指導、学級経営など多岐にわたることを強調。「成長に立ち会える」とやりがいも訴えた。女子ソフトテニス部顧問の石塚教諭は部活動関係の業務が全体の3割を占めると説明。出身地で教職に就くことの利点について「同級生などの人脈を生かせる」と語った。
 同市・日南高普通科探究科学コース3年の中島理后(りこ)さん(18)は「子どもの成長を間近で見られると聞き、教員になりたいという気持ちが強くなった」と目を輝かせていた。

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