JR北海道、新型「737系」通勤形交流電車製造へ キハ143形などを置換 2023年春デビュー

JR北海道は2022年8月17日、老朽化したキハ143形気動車などの置き換え用として、新型の737系通勤形交流電車を13編成(26両)製造すると発表しました。同社の通勤形電車としては初めてのワンマン運転対応車両となります。

737系は1M1Tの2両編成で、最大6両まで併結可能です。最高運転速度120キロ。車体はアルミ合金製で先頭部は鋼鉄製。座席はオールロングシートです。環境性能も向上しており、主変換装置にハイブリットSiC(シリコンカーバイド)モジュール、照明にLEDを採用、消費電力の低減を図ります。

バリアフリー化も推進し、置き換えとなるキハ143形気動車と比較して19センチの低床化を行ったほか、車いすスペースや車いす対応の大型トイレを設置。各車両にはフリースペースを設置し、車いすやベビーカー利用者、大きな荷物をお持ちの方にも快適に使える設計としています。

車両は2022年冬に最初の編成が落成(その後2023年春まで順次落成)。2023年春より室蘭線(苫小牧~室蘭間)で運用を開始します。

外観・内観デザインなど

外観は地域の移動手段として通勤や通学で日常的に利用されることから、優しさが感じられ、親しみやすく明るく若々しいイメージとして「さくらいろ」をイメージした淡いピンク色の塗装に。前面部は黒色をベースとし、視認性向上を目的としてコーポレートカラーのライトグリーンと警戒色の黄色を入れています。

内装も外観同様優しさが感じられるデザインとし、乗降ドアは淡いピンク色に、座席は北海道内に咲く色とりどりの花をイメージしたドットをちりばめたデザインとしました。

(画像:JR北海道)

© 株式会社エキスプレス