新しい橋が完成/倉敷市・西日本豪雨被害で川の合流地点付け替え工事/住民ら渡り初め【岡山・倉敷市】

4年前の西日本豪雨被害を受け、倉敷市では小田川と高梁川の合流点を付け替える事業が進められています。その柱の一つ、川の流れを変えるための橋の架け替え工事が完了し8月17日、開通式が行われました。
倉敷市の柳井原貯水池の南に長さおよそ190メートルの新柳井原橋が完成しました。
橋の上流にある倉敷市真備町地区では、4年前の西日本豪雨の際、高梁川が増水し、支流の小田川の水が流れ込みにくくなったことで、町内8カ所の堤防が決壊しました。
このため国は、大雨で川が増水した際も水がスムーズに流れるよう小田川の流れを変え、高梁川との合流地点をおよそ4・6キロ下流に付け替える工事を行っています。
今回完成した橋は、新しい川の流れを妨げる市道を取り壊す代わりに架けられたものです。
17日は国や市の関係者をはじめ、近くの住民も集まって渡り初めが行われ、参加者は災害に強いまちづくりへの一歩を踏みしめていました。
合流地点付け替え事業全体の進捗率は64パーセントで、2023年度末の完了を目指しています。

© テレビせとうち株式会社