コロナ濃厚接触者の待機期間は何日? 買い物や外出は… 福井県の対策チームに聞く

「第7波」福井県内の新規感染者数と病床使用率の推移

 新型コロナウイルス流行「第7波」の急拡大で、福井県内の感染者は累計7万5千人を超え、県民の約1割が感染した形。家族や身近な人が感染し、濃厚接触者になったとき、いざ当事者になると戸惑う点を福井県対策チームに聞いた。

【濃厚接触者向け】

 (Q)自宅待機期間は何日? 終了時に検査は必要?

 (A)濃厚接触者の待機期間は、陽性者と最後に接触した日を0日として翌日から5日間。感染者同様、期間終了時の検査は必要ない。

 (Q)待機期間を3日に短縮するにはどうすればいい?

 (A)陽性者と接触した日を0日として2日目と3日目に検査を行い、ともに陰性なら3日目から外出できる。待機中は外出を自粛し、待機期間の短縮は勤務先と相談を。健康観察は7日間続ける。

 (Q)症状はないが、陽性か陰性か知りたい。検査できる?

 (A)濃厚接触者は自宅待機を。特に症状がない場合は、検査対象ではない。

 (Q)家族が時間差で陽性になった場合、待機期間はどうなる?

 (A)家庭内で時間差で陽性者が出た場合は、最後に陽性となった家族と接触した日を0日として翌日から待機期間を数え直す。家庭内で陽性者の隔離が難しい場合は、ホテルを活用した宿泊療養施設も利用できるので保健所に相談を。

⇒子どもが感染し夜中に高熱…どうすれば?

⇒コロナ「BA・5」の症状、治まる期間を調査

状況応じて行動を、保健所アドバイス

 「食料や日用品が不足した場合、濃厚接触者は買い物に行っていいの?」―。濃厚接触者は5日間の自宅待機が原則だが、食料などが不足したやむを得ない場合は「短時間」「会話をしない」といった注意点を守って買い物するよう、感染状況に即して保健所のアドバイスも変化している。

 食料品の配布対象は感染者のみで、濃厚接触者となった同居家族は対象外。流行「第7波」で急激に感染者が増えている福井県福井市の担当者は「自宅待機をお願いしたいが、生活に必要な最低限のものを買うことは命にも関わり、やむを得ない。店内が混まない時間帯に短時間利用、マスクを着用し店員と会話しない、手指の消毒徹底などの注意点を守った上で買い物するよう伝えている」。

 福井県管轄の保健所ではこれまで「待機期間中は外出自粛」の原則を守るよう周知してきたが、連日千人以上の新規感染が続く7月下旬からの状況を踏まえて「今は生活に必要なものの買い物については短時間、会話をしないということを前提に許可している」という。

 いつ、誰が感染したり濃厚接触者になったりしても、おかしくない状況。手短に買い物に出る当事者をとがめることがないよう、周囲の一人一人が思いやりを忘れないようにしたい。

© 株式会社福井新聞社