インドネシア伝統武術“シラット”を駆使したアクション 「復讐は私にまかせて」本編&メイキング映像

8月20日から劇場公開される、第74回ロカルノ国際映画祭で最優秀賞となる金豹賞を受賞した映画「復讐は私にまかせて」の、伝統武術のシラッドを駆使したアクションシーンの本編映像とメイキングが公開された。

公開されたのは、起伏に富んだ採石場を舞台に繰り広げられるアクションシーン。勃起不全のいら立ちのはけ口を求めるようにケンカ相手を物色するアジョは、悪名高き実業家のレベをたたきのめそうと思い立つ。しかし採石場に乗り込むと、レベに雇われた女ボディガードのイトゥンが立ちはだかる。きゃしゃな外見からは想像もつかないほど身体能力が高く好戦的なイトゥンは、伝統武術シラットの使い手だった。さすがのアジョもイトゥンの猛攻に大苦戦を強いられ、互角のファイトが展開される。これが2人の運命的な恋の始まりとなる。

メイキング映像では、ほこり立つ採石場で黙々と練習に励む様子、山場から転がり落ちる様子、組み手の練習中に腰を負傷し治療を受けている様子など、過酷な撮影現場が映し出されている。

主人公のアジョを演じるマルティーノ・リオとヒロインのイトゥンを演じるラディア・シェリルは、撮影に入る2カ月前からアクションの練習を開始し、本作に挑んだという。イトゥン役のラディア・シェリルは、今までアクション経験がなかった。伝統武術シラットを使いこなす手練れの殺し屋という役柄のため、ハードな練習を積み重ね、初めてとは思えないほどの見事なアクションを披露している。

プロデューサーは2人のアクションシーンについて、「2人にとって、アクションシーンはかなり難しい場面だったと思います。2人共ほとんどのアクションシーンはスタントを使わずに本人が演じています。特にアジョとイトゥンが最初に出会った採石場での戦闘シーンは、どちらにとっても最も難しいシーンだったと言えます。高度な足技や寝技などを使う場面でしたが、全て本人たちが演じています」と語っている。

「復讐は私にまかせて」は、インドネシアを舞台に愛と復讐のドラマを描いた作品。ケンカに明け暮れる一方で勃起不全のコンプレックスを抱えた青年アジョ・カウィルは、クールで美しく男顔負けの強さを持つ女ボディガードのイトゥンとの決闘に身を投じ、情熱的な恋に落ちる。国内外で数多くの受賞歴を誇るインドネシア映画界の俊英エドウィンが監督を務めている。「トウキョウソナタ」などの黒沢清監督作品のほか、「南極料理人」などの作品を手掛けてきた芦澤明子が撮影を担当。エドウィン監督の希望により、あえてコダックの16ミリフィルムで撮影されている。

【作品情報】
復讐は私にまかせて
2022年8月20日(土)シアター・イメージフォーラム他全国順次公開
配給:JAIHO
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