コロナ影響で血液ピンチ 行動制限ないお盆休みも献血者減少に拍車

新型コロナの感染が急拡大する中、宮城県内では献血をする人が減り、ピンチに陥っています。

仙台市青葉区にある献血ルームです。

お盆真っ最中のこの日も、献血をする人の姿が見られました。

献血に来た人「時間が空いた時ですね、ボランティアみたいなもんです」

こうして献血をする人の数は、新型コロナの影響を大きく受けています。

感染者が減少傾向にあった6月には、企業や学校が献血バスの受け入れを再開したこともあり、献血をする人が増えました。

輸血用血液の安定供給に必要な量も、確保できていたと言います。

ところが、7月中旬から感染者が急増すると、献血バスの受け入れが減った上、感染した場合は症状が無くなってから4週間献血をできないなどの制限もあり、献血ルームを訪れる人も減ってしまいました。

杜の都献血ルームAOBA・宮城吉勝所長「濃厚接触者になってしまったとか、そういった連絡がありまして、当初予約で来場する予定だったんですけれども、急きょ、献血に行くことができないですと」

また3年ぶりに行動制限のないお盆休みだったことも、献血をする人の減少に拍車をかけました。

杜の都献血ルームAOBA・宮城吉勝所長「(献血協力者が)帰省とかお墓参りとか、そういったところに出かけられてるのではないかと思われます」

このため7月は、1人が400ミリ献血すると計算して159人分の血液が、また8月は、14日の時点で230人分の血液が、足りないということです。

宮城県赤十字血液センターでは、非常に厳しい状況が続いているのでぜひ、献血に協力してほしいと呼びかけています。

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