ヘリ墜落事故の調査 雨のため中止 操縦士の死因は外傷性ショック死と判明 広島

15日、広島・神石高原町でヘリコプターが墜落し、操縦士の男性が死亡した事故で、17日の現場での調査は雨で中止されました。

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山崎有貴記者
「午前10時40分です。本格的な検証が始まって2日。きょうも事故調査官が現地に入りました」

15日、愛媛県から神石高原町に向かっていたヘリコプターが墜落。機体は、町内の山の中で見つかり、操縦士の土田勲さん(66)が死亡しました。警察によりますと、死因は外傷性ショック死だと判明したということです。

現場には、17日も朝から国の運輸安全委員会の航空事故調査官や警察などが入りましたが、天候不良のため、検証は中止されました。

16日、取材に応じた事故調査官は、墜落したヘリは『フライトレコーダー』を積んでいないため、機体の損傷状況などから事故当時の状況を分析する方針を明らかにしました。

また、機体からは燃料が少しずつ漏れていて、事故当時、燃料がどれくらい残っていたかは今後、調査するとしています。

17日は、町の職員も燃料漏れについて状況の確認に来ていました。

神石高原町の職員
「(ヘリは)川にすっぽり収まる形ですね。(16日、現場下流の小川では)油膜などがあったということなので、今は確認できなかったが、現地にはオイルのにおいが強く残っている」

事故調査官によりますと、詳しい事故原因の解明には機体を山の中から運び出して調べる必要があるということですが、山の中にあるため、時間がかかる見通しだということです。

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