倉敷・新柳井原橋が開通 小田川付け替え工事の一環

テープカットで新柳井原橋の開通を祝う伊東市長(右から3人目)ら

 西日本豪雨(2018年7月)により甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区を流れる小田川と高梁川の合流点付け替え工事の一環で、新たな小田川の河道に架かる新柳井原橋(同市水江―船穂町柳井原)が完成し、17日に開通した。

 付け替え工事は国の緊急治水対策プロジェクトの柱。柳井原貯水池を経由する約3.4キロの小田川河道を新設し、高梁川との合流点を約4.6キロ下流に移す。2023年度末までの完了を目指しており、進捗(しんちょく)率は64%(2日現在)。

 新柳井原橋は長さ187メートル、幅9.5メートルで2車線と歩道を確保。新しい合流点の北約400メートルにあり、市中心部と真備町を結ぶ市道が通る。19年10月に着工していた。総工費約15億5千万円。

 この日、現地で式典があり、国、市の関係者や地元住民ら約20人が出席。伊東香織市長は「橋が地域の安全安心を守り、倉敷、船穂、真備を一層強くつなぐことを心から願う」と祝辞を述べた後、テープカットで祝った。

 国土交通省高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所の濱田靖彦所長は「橋の完成は工事の大きな節目。今後も着実に進めたい」と話した。

© 株式会社山陽新聞社