調査結果発表!2022年8月の政党支持率・内閣支持率・次期衆院選の比例投票先は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は8月16日に公開した動画の内容を基に構成しています。

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2022年8月16日に公開された動画のテーマは……電話調査&ネット調査 政党・内閣支持率ハイブリッド調査!

ゲストにJX通信社の衛藤健氏をお招きし、JX通信社と共同で実施した2022年8月の全国意識調査の結果について語っていただきました。

政党支持率・内閣支持率に動きはあったのか?

【このトピックのポイント】
・自民党の政党支持率は電話調査で7.7ポイントと大きく下落。大半は支持なしに流れたと見られる
・内閣改造後の調査でも岸田内閣支持率は大きく低下。今後の動向が注目される
・次期衆院選の比例投票先では無党派層が維新や立憲を支持する動きがみられる

2022年8月の政党支持率

前回(2022年7月)の政党支持率調査結果

まずは、参院選の直後に行った前回(2022年7月)の調査結果を振り返ってみましょう。

【関連】調査結果発表!2022年7月の政党支持率・内閣支持率は?選挙の情報をどこで見る?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

自民党が高い支持率で推移している状況が続いています。衛藤氏は日本維新の会と立憲民主党の支持率の変化に注目。選挙の影響について言及しました。

衛藤氏「維新の方に勢いがあったと7月の調査から感じましたね」

前回調査以降は旧統一教会の問題、第2次岸田改造内閣の発足、新型コロナ感染者数高止まり、そして安倍氏の国葬の閣議決定といったトピックがありました。これらの話題は支持率にどのような影響を与えたのでしょうか。

今回(2022年8月)の政党支持率調査結果

MC鈴木「自民党相当落ちましたね!」

電話調査では自民党の支持率7.7ポイント下落する一方で支持なしと答えた割合が5.6ポイント上昇しています。このことから自民党の支持が下がって支持政党なしに流れていると見ることができそうです。

自民党の支持率低下の原因について衛藤氏は「旧統一教会の問題が一番大きい」とコメント。一方で国葬の議論は支持率にあまり影響していないと衛藤氏は分析します。国葬に前向きな層はもともと自民党支持層であり、国葬の議論で支持が離れることはないというのが理由です。

MC鈴木はNHK党の電話調査の支持率の低さに着目。衛藤氏は「NHK党はネット世代からの集票が多い」「ネット調査ではれいわと並び参政党を上回る」と解説しました。

一方でネット調査で支持率0%だった社民党や、電話とネットで大きく支持率の差が開く立憲民主党については60代以上が支持層のメインになるため、ネット調査ではなかなか支持する回答が得られないという特徴があるようです。

その傾向を踏まえMC鈴木は「リベラル政党は若者世代に受け入れられていない?」と投げかけます。それに対し衛藤氏は「若者の中でリベラルというと、れいわが浸透している」と解説しました。

2022年8月の内閣支持率調査結果

続いて、岸田内閣の支持率調査の結果です。

MC鈴木「圧倒的に支持率が落ちてますね」

衛藤氏「びっくりするくらい落ちてますね、初めて見るレベルの下落幅です」

電話調査では「強く支持する」「どちらかといえば支持する」と回答した割合が14.2ポイントと大きく下落しています。

内閣改造後の調査にも関わらず支持率回復の傾向が見られないことについて衛藤氏は「これから上がるか下がるかの分かれ目なのでは」とコメントしました。

また、MC鈴木は毎回3割前後存在している「どちらとも言えない」と回答する中間層の存在に注目。衛藤氏は「調査の度に『どちらかと言えば支持』『どちらかと言えば不支持』に動きやすい存在」と解説します。

さらに、岸田内閣の支持構成について「強い味方も強い敵もいないのが大きな特徴」とコメントしました。

次期衆院選の比例投票先

最後は、次の衆院選での投票先に関する調査です。

支持政党がない回答者でも投票先は決めているということがあるので、政党支持率とはまた違った数字になるのが特徴です。

自民党は政党支持率とほぼ同じ数字であるのに対し、維新と立憲、共産党が支持率よりも高めの数字を集めているのが分かります。

衛藤氏「今月は自民党への逆風が強く、その分維新や立憲に無党派層が乗っていると言える」

支持政党なしと比例投票先のクロス集計の結果を見てみると、こちらも自民党の数字がかなり落ち込んでいるのが分かります。一方、立憲と維新は自民党を上回り今まで以上に競っている状況です。

衛藤氏「今月選挙をしていたら立憲と維新はいい勝負だったかもしれませんね」

この数字を踏まえMC鈴木は「今後の首長選挙で自民党候補が厳しい状況になるのでは?」と予想。衛藤氏も「構図にもよるけど、与野党一騎打ちになったときには厳しいことになるだろうと思います」とコメントしました。

動画本編はこちら!

いままで凪の状態が続いた政党支持率に大きな動きが!?今後の選挙への影響は?

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調査概要

調査は令和4年8月13日(土)と14日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で1005件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査はスマートフォンアプリ(Gunosy)のダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各数値は小数第2位以下を四捨五入。

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