湯河原に助産院を 町民有志が20日に講演会「誘致につなげたい」

湯河原町役場

 地域にお産のできる産科病院がない湯河原町に助産院を誘致するプロジェクトを町民有志が立ち上げ、20日に自然分娩(ぶんべん)について考える講演会を開く。主催団体は「助産院は幸せなお産をサポートしてくれる。地域住民から盛り上げて行政を巻き込んで誘致につなげたい」と呼びかけている。

 年間約80人が出生する町は隣接する真鶴町も含めて出産できる医療機関がない。車で約40分かかる小田原市や静岡県熱海市の病院に通う必要があり、地元で安全なお産を求めて湯河原・真鶴の母親や助産師ら10人が今年2月に「湯河原町に助産院を! プロジェクト」を立ち上げた。

 県西部では産科医不足から県立足柄上病院が2017年度から医師による分娩を停止。プロジェクト発足にも関わった土屋由希子町議は「産科の誘致は現実的に厳しいが、助産院であれば町内での開院に関心を抱く助産師もいる」と、来秋以降の開院を模索する。

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