福井県内の大雨は峠越えるも土砂災害に警戒 北陸線や国道で被害も

土砂が流入した北陸線の線路=8月18日午前9時40分ごろ、福井県南越前町のJR南今庄駅付近

 福井地方気象台の8月18日午前6時の発表によると、福井県は大雨の峠は越えたものの、これまでの雨で地盤の緩んでいるところがあり、同日朝にかけて土砂災害に警戒するよう呼び掛けている。南越前町、敦賀市に出されていた大雨警報(土砂災害)は午前10時半ごろ、解除された。

 同日は明け方に国道365号から国道476号の福井県南越前町孫谷~敦賀市新保の区間では土砂流出が発生、午前7時10分まで通行止めとなった。JR北陸線の敦賀駅~南今庄駅間でも土砂崩れが発生し、午前6時前から敦賀駅~武生駅間で運転見合わせになっている。

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 同気象台によると日本海には前線を伴った低気圧があり発達しながら東北東へ進んでおり、18日夜には北日本を通過する見込み。また、低気圧から西にのびる前線が、北陸地方を通過している。降り始めの16日正午から18日午前5時までの福井県内各地の降水量(アメダスによる速報値)は小浜96.5ミリ、おおい71.0ミリ、美浜59.5ミリ、大野市九頭竜59.0ミリ、南越前町今庄58.5ミリ。

 18日午前6時から19日午前6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で嶺北、嶺南とも50ミリ。

 

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