社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らないビジネスシーンの頻出ワードを徹底解説! 今回は、なんとなく似たイメージのある「ウェブサイト」と「ホームページ」について、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。
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「ウェブサイト」の意味
「ウェブサイト」はインターネットの情報提供システム、WWW(ワールドワイドウェブ)で公開されるウェブページの集まりのこと。略して「サイト」ともいいます。
【例】
詳細は、大使館のウェブサイトを確認してください。
「ホームページ」の意味
「ホームページ」は、インターネットの情報提供システム、WWW(ワールドワイドウェブ)で表示されるウェブサイトで、最初に表示されるページのこと。「HP」と略されることもあります。また、「トップページ」とも呼ばれます。
ただし、日本ではウェブサイトのことや、ウェブサイト内にあるトップページ以外のページをホームページと呼ぶ場合も多く、これを誤用とするかは見解の分かれるところです。
【例】
ウェブサイトにはしばしば、ホームページに戻るための「HOME」ボタンが設置されている。
「ウェブサイト」と「ホームページ」の簡単な覚え方
「ウェブサイト」と「ホームページ」は本に例えて考えると覚えやすいでしょう。「ウェブサイト」は一冊の本全体のことをさします。「ホームページ」は、本の表紙と目次のことをさします。
ちなみに、「ウェブページ」は本の中の各ページのことをさしています。
【クイズ】より適切なのはどっち?
【答え】
1→ウェブサイト
2→ホームページ
1の正解はウェブサイト。「何ページにもわたって」と書いてあるので、ウェブページのまとまりを表すウェブサイトが適切です。ただし、ホームページと言っている人がいても目くじらを立てるほどではありません。
2の正解はホームページ。「ウェブサイト」でも意味が通じる文ですが、各コンテンツのリンクが用意されているのはホームページと考えるのがより自然です。また、「戻る」は一度はいたことがある場所に対して使う言葉。このことからも、最初に表示されるホームページから、ウェブサイト内の別のウェブページに遷移し、その後またホームページに戻る…というストーリーが想像できるでしょう。
監修:吉田裕子先生
国語講師。都内大学受験塾・カルチャースクールで講師を務める他、書籍執筆、講演、企業研修、三鷹古典サロン裕泉堂の運営などの活動に取り組んでいる。NHK Eテレ『知恵泉』、NHK‐FM『トーキングウィズ松尾堂』など、テレビ・ラジオにも出演。著書に『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)や、『大人に必要な読解力が正しく身につく本』(だいわ文庫)など多数。
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