栃木県のコロナ無料検査キット配布 20~40代に対象拡大

栃木県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大で発熱外来の逼迫(ひっぱく)が続く中、栃木県は17日、20代の有症状者に無料配布している抗原定性検査キットについて、配布対象を20~40代に拡大すると発表した。県の無料検査拠点や自主検査で陽性だった場合、申請すれば医療機関を受診せずに療養できるようになる対象も同様に拡大する。18日から。

 県は発熱外来の負担軽減のため、今月10日から検査キットの無料配布を開始。県によると、14日までに266人に配布し、うち92人が16日までに県の電子システムで申請し、医師から陽性と診断された。

 今回、30、40代も配布の対象に加えたが、50代以上は「一定程度の重症化リスクがある」(県感染症対策課)として、これまで通り医療機関の受診を促す。

 薬局などの県の無料検査拠点や自主検査で陽性と出た場合についても、重症化リスクの低い20~40代は、県の「陽性者登録センター」に申請し、医師が陽性と診断すれば、保健所に発生届が提出されることになる。

 また県は17日、県南地区の臨時医療施設(50床)の運用を開始。既に稼働中の県央の臨時医療施設(33床)を含め、確保病床は計649床となった。

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