【特集】千葉市にも豊かな森林を― 活動に取り組む森林ボランティア

【特集】千葉市にも豊かな森林を― 活動に取り組む森林ボランティア

 8月3日、森の大切さについて考えてもらおうと、「木育」をテーマにしたイベントが千葉市のきぼーるで開催されました。

 イベントのブースでは、木の側面をやすりがけしたり、竹に穴をあけ、光が灯る灯篭を作ったりと子ども達も楽しみながら工作をしていきます。

 このイベントで使用されている木や竹は、もとは、きぼーると同じ千葉市内にある森で伐採されたものです。

 イベントに参加していた、千葉市の森林再生活動に取り組む、市民参加の森林ボランティア団体・「ちば森づくりの会」の活動を取材しました。

 この会では、千葉市指定の里山地区や民有林などで森林整備、再生などを行っています。

 会の活動はミーティングから始まり、安全を確認したうえで作業に入ります。

 この日は、民有林の枝打ちや間伐などの作業を行いました。

 枝打ちとは、余分な枝や枯れた枝を落とす作業のことで、まっすぐな木を作りやすくするほか、害虫や病気を防ぐことができます。

 また、こちらでは、木を切り倒しています。

 こうして木を間引くことで、一本一本の樹木に適度な空間が生まれ、太陽が木の根元や地面まで十分届くようになります。

 こういった作業は安全に配慮して、何人かで確認しながら木を倒す場所などを決めます。

NPO法人 ちば森づくりの会 林隆通 理事長
「実は、この林業は、産業として危険度が高い分野だといわれている」

 こう話す、ちば森づくりの会の理事長・林さん。

 6年前、倒木処理の際、折れた幹が肩から腰を打ち、車いす生活となりました。

 現在は、森林組合とのやり取りや、整備計画を立てるなどして会を支えています。

NPO法人 ちば森づくりの会 林隆通 理事長
「(自身の事故で)本来であれば会が消滅してもおかしくなかったが、森林の整備が会の目的であることと、会員のすごく強い思いがある。安全の再確認をして、態勢をとって、ここまで活動をしてきている」

 ちば森づくりの会に所属するのは約70名、その中には若い女性の姿もありました。

会員は―
「3年くらい前の千葉県の台風のときに、自分でも何かできないかと会に参加した。外で作業するのも気持ち良い。お昼におにぎり食べるのも、外だとおいしく感じる。いつの間にか続いている」

 実は、会員の約半数が、20代から50代の現役世代。

 こうした若い世代が参加するようになった背景には、近年、相次ぐ自然災害やSDGsなどで、身近な自然環境への関心が高まったことにあります。

NPO法人 ちば森づくりの会 林隆通 理事長
「SDGsだとか、二酸化炭素吸収源としての森林だとか、災害がすごくて、千葉市の森林は大丈夫なのかという思いが、活動の経験は無いけど、整備に参加したいと入っている方がほとんど」

 また、こちらの会では他にも、整備した場所で秋の里山観察会やチェンソー体験会などを実施。

 こうして、小さいうちから自然に触れてもらうことで、森や自然を守る意識を持ってもらいたいとしています。

NPO法人 ちば森づくりの会 林隆通 理事長
「自然を守らなければ、人間が生きていけない状況もあるのかもしれない。森を守っていきたい。次世代にも自然環境を残していきたい」

 森も人も健康に…。
 ちば森づくりの会は、豊かな自然を残していけるよう、森を守り続けていきます。

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