長江の岩礁に明清時代の摩崖像 水位低下で露出 重慶市

長江の岩礁に明清時代の摩崖像 水位低下で露出 重慶市

 

 【新華社重慶8月18日】中国重慶市巴南区双河口鎮の五台村附近を流れる長江でこのほど、連日の水位低下により、長期間水没していた仏爺梁と呼ばれる岩礁が水面に姿を見せた。岩礁では摩崖像(まがいぞう)3体が見つかり、明清時代のものと断定的に判断された。600年近い歴史を持つ。

 仏爺梁は約7メートルにわたり水面に露出しており、摩崖像は岩礁の一番高い所に西向きに彫られていた。中央の主像は僧侶像で、蓮台に結跏趺坐(けっかふざ)しており、高さは約95センチ。両側に小さな像龕(ぞうがん)がある。

 重慶市文物考古研究院の牛英彬(ぎゅう・えいひん)副研究員によると、摩崖像は像や服飾部分の分析から道教の像と思われる。長江の河道中央部にある岩で摩崖像が見つかるのは珍しいという。同区間の航路は小さな島や岩礁、暗礁が多い難所であり、船の航行の安全祈願のために像が掘られたのはないかと推測している。

 専門家は今回見つかった摩崖像について、四川、重慶両地区における明清時代の摩崖像の分布や題材、効能を研究する上で重要な参考資料となり、比較的高い文化財価値を持つとの見方を示した。(記者/楊仕彦)

© 新華社