県独自 プレミアム付食事券発売 物価高騰対策、飲食店で利用

プレミアム付食事券を買い求める来店客ら=岡山高島屋

 岡山県が物価高騰対策として独自に発行するプレミアム付食事券の販売が18日、県内の百貨店やスーパー、ドラッグストアなどで始まった。事業に登録している飲食店約2100店で来年1月末まで利用できる。

 岡山高島屋(岡山市北区本町)では、開店時間の午前10時から希望者が訪れて列をつくり、券を買い求めていた。夫婦で買いに来た男性(78)=同市北区=は「新聞で見て、発売日を待ち望んでいた。飲食店は新型コロナウイルスの影響で特に苦しいと思うので、行きつけの店で使って応援したい」と話した。

 食事券は1冊1万2千円分(千円券12枚セット)を1万円(プレミアム率20%)で販売。19日以降に取り扱う販売所を含めて計約200カ所で買える。購入は1人当たり1日2冊まで。11月30日まで40万冊を売り、なくなり次第終了する。

 県は物価高とコロナ禍の影響を受ける飲食店や食材を卸す農林漁業者の支援、消費喚起を目的に食事券を企画。登録飲食店は12月9日まで募っている。

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