カープが女子中学生チームを全面支援!「オール広島ガールズ」全国大会初戦へ 監督はあの赤ヘルOB

女子野球のすそ野を広げようとカープが支援している軟式野球の女子中学生チーム「オール広島ガールズ」が、あす19日、全国大会の初戦に挑みます。カープOBの熱の入った練習の様子を取材しました。

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今月14日、広島・庄原市の庄原さくら球場で行われた大会前 最後の全体練習。オール広島ガールズの選手20人とサポートメンバー6人が、グラウンドへ駆け出します。彼女たちは、全員、広島県内で軟式野球に取り組む女子中学生たちです。

本番さながらの紅白戦では、持ち味の堅い守りを披露。全国46チームが京都に集まって開かれる「全日本中学女子軟式野球大会」に向け、準備万端です。

このチームを率いるのが、球団から派遣されたこちらの2人。カープOBの浅井樹(あさい・いつき)監督と、桒原樹(くわはら・たつき)ヘッドコーチです。

浅井監督といえば、90年代から2000年代前半にかけてカープを支えた左の名打者。代打の切り札として、かつての広島市民球場で幾度もファンを沸かせてきました。トレードマークは、ユニホームの袖をたくし上げて見せつけた右上腕二頭筋。引退後、ファームの打撃コーチを経て、今は広島の野球少年・少女たちのために力を尽くしています。

桒原ヘッドは、昨季限りで現役を引退。ことしから球団職員に転じ、データ解析の補助業務やジュニア年代の指導に携わっています。

三次市の「ブレイブガールズ広島」と廿日市市の「広島レディース」の選手を中心にセレクションし、2か月にわたって指導を行なってきました。球団の計らいで、マツダスタジアムの室内練習場や由宇練習場といったプロと同じ施設も使うこともありました。

オール広島ガールズ 浅井樹監督
「うちのチームスローガンが、全戦全笑。全試合、笑顔で。それで、しっかり勝ちに行くようにしたい」

オール広島ガールズ 平石華月主将(広島レディース 主将)
「(カープ球団が)本当にいろいろしてくださって、ありがたいです」

オール広島ガールズ 豊岡陽莉選手(ブレイブガールズ広島 主将)
「超笑顔で、超全力を出してがんばります」

19日午前に予定されている1回戦の相手は奇しくも浅井監督のふるさと・富山の「オール富山Tガールズ」。この組み合わせには、「とても偶然とは思えない」と浅井監督も苦笑いしていましたが、いざ勝負となれば別です。全力でぶつかり、まずは初戦突破を狙います。

カープ球団は現在、中学から高校、社会人に至るまで女子野球の支援を本格化させています。県内で野球チームに所属している女子小学生はおよそ100人。その大半が中学生になると野球をやめてしまうため、受け皿となるチームを増やすべく、魅力のアップに努めているということです。

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