クレジットカードやコード決済の還元率を上げる方法、PayPayや楽天カードも2%以上に

近年はクレジットカードやコード決済の普及により、キャッシュレス決済の出番が増えています。日常的な支払いで登場するクレジットカードやコード決済の基本的な還元率は0.5%から1%ほどですが、今回は2%以上の還元を獲得できる方法をご紹介します。


Visa LINE Payプリペイドカードで2%還元

最も簡単に2%還元が得られるのは、LINEから発行できるバーチャルプリペイドカードの「Visa LINE Payプリペイドカード」を用いた方法です。タッチ支払いで2%の還元が得られるキャンペーンを実施しています。

やり方は、Visa LINE PayプリペイドカードをApple PayやGoogle Payに設定してiD加盟店、もしくはVisaのタッチ決済加盟店でかざして支払いするだけ。VISAのタッチ決済の対応店はまだ限定的なものの、iDに対応しているのでかなり広い範囲のお店で利用できます。

Visa LINE Payプリペイドカードは入会金・年会費など無料のサービスなので、気軽に始めることができておすすめです。ただし、2%還元は終了時期未定で実施されているキャンペーンなので、いつか終了する可能性があることは留意しておきましょう。

TOYOTA Walletで二重取り

「TOYOTA Wallet」は残高をチャージして利用するプリペイド方式の決済サービスで、クレジットカードによる残高チャージにも対応しています。

TOYOTA Wallet決済の還元率は1%なので、チャージに利用するクレジットカードの還元率が1%であれば、合計2%の還元が得られます。チャージにはトヨタファイナンス株式会社が発行するクレジットカードのほか、VISA、Mastercardブランドのクレジットカードが利用できます。ただし、TOYOTA Walletへのチャージが還元の対象外になるクレジットカードもあるので注意しましょう。

TOYOTA WalletはiDに対応した幅広い加盟店で使えます。また、街のお店だけでなくオンラインショップの支払いでも変わらず還元が受けられる点も強みです。

楽天カードで2%還元

「楽天カード」は通常1%の還元率ですが、使い方によって還元率を2%に引き上げることができます。

「楽天市場で楽天カードをご利用の方 街でのご利用分がポイント2倍」というキャンペーンが毎月実施されており、これは楽天市場で合計2万円以上楽天カードを利用した方であれば、街での楽天カード利用分がポイント2倍になるというもの。毎月楽天市場でお買い物しているユーザーであれば自然と達成できる条件です。毎月エントリーが必要なので忘れないようにしましょう。

特典ポイントの上限は1,000ポイント。10万円のカード利用で上限に達します。

PayPayでも高還元

コード決済の「PayPay」でも2%還元を得る方法があります。

活用するのは「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」。これはソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOの契約者であれば、デジタルコンテンツやショッピングなどの代金を月々のスマホの利用料金とまとめて支払いできる決済サービスで、PayPay残高へのチャージも可能になっています。スマホの利用料金の支払いをクレジットカードに設定していれば、間接的にPayPayへのチャージでもクレジットカードの還元が得られます。PayPay残高による支払いの基本還元は0.5%なので、クレジットカード還元率が1%であれば合計1.5%が得られます。

更に、毎月のPayPayの利用状況に応じて還元率がアップするPayPayステップがあります。

・300円以上のお支払い30回以上かつ5万円以上達成 で翌月0.5%アップ
・対象サービスの中から3サービス利用 で翌月0.5%アップ

画像:PayPay公式サイトより引用

上記の条件をどちらも満たすと1%が上乗せされるので、合計2.5%の還元も可能です。

楽天ペイはポイント三重取り

コード決済では「楽天ペイ」でも2%以上の高還元が目指せます。

楽天ペイでは、楽天キャッシュという電子マネー残高を用いて支払いすると1%の還元が得られます。楽天キャッシュ残高は、コンビニなどで販売しているPOSAカードの楽天ギフトカードからもチャージできます。

例えばファミリーマートでは、決済サービスのファミペイでPOSAカードを購入でき、ファミペイ払いによる0.5%の還元が受けられます。このファミペイへのチャージにクレジットカードを利用することで、更にクレジットカードの還元も獲得できます。

還元率0.5%のファミマTカードを例に流れを整理すると、下記の手順で合計2%の還元が得られることになります。

(1)ファミマTカードでファミペイにチャージ:0.5%
(2)チャージしたファミペイで楽天ギフトカードを購入:0.5%
(3)楽天ギフトカードから楽天キャッシュにチャージ
(4)楽天ペイでの買い物を楽天キャッシュで支払い:1%

ファミマTカード以外にも、JCBブランドのクレジットカードであればファミペイへチャージが可能で、クレジットカードが1%の還元率であれば合計還元率は2.5%にアップします。ファミペイへのチャージを還元対象外とするクレジットカードが多いこと、ファミマTカード以外のクレジットカードからは月に2万円までしかチャージできない、など注意点もありますが、2.5%は魅力的な数字です。

なおファミリーマートでは8月限定で、5と0のつく日にファミペイ払いでPOSAカードを購入すると1.5%の還元が上乗せされるキャンペーンが実施されています。先ほどの2.5%と合わせると4%と高還元です。このルートを活用できる方は、8月中のPOSAカード購入を検討しましょう。

画像:ファミリーマート公式サイトより引用

エポスゴールドカードを最大限活用

「エポスゴールドカード」は通常であれば年会費がかかるクレジットカードですが、まずゴールドではないエポスカードを発行して利用実績を積み、ゴールドカードへのインビテーション(招待)を受けてアップグレードすると年会費が永年無料になります。インビテーションが届く条件は明示されていませんが、年間50万円ほどの決済利用が目安と言われています。

エポスゴールドカードには、選べるポイントアップショップという制度があり、指定した3ショップまでポイント付与が3倍になります。これにより、通常0.5%の還元率が1.5%にアップします。このポイントアップの対象で注目したいのがmixiです。mixiはMIXI Mという決済サービスを展開しており、選べるポイントショップにmixiを指定すれば、MIXI M残高へのチャージもポイントアップの対象になります。

更にエポスゴールドカードには、年間ボーナスポイントという制度もあり、年間50万円の利用で2,500ポイント、年間100万円の利用で1万ポイントがプレゼントされます。ちょうど100万円の利用であれば、1%分のポイントが上乗せされる計算になります。

これら2つの制度を活用すると、MIXI Mへのチャージで最大2.5%の還元率が得られます。年間100万円と聞くと高いハードルに感じますが、光熱費や通信費など固定費の支払いにエポスゴールドカードを利用していると到達はそんなに難しくありません。

固定費の支払いで100万円に届かない分をMIXI Mへのチャージで穴埋めしてあげると、年間100万円の利用を容易に目指せるでしょう。MIXI MはQUICPAYの幅広い加盟店で決済利用できるほか、ネットショップの支払いにも対応しています。

エポスゴールドカードの100万円利用は、MIXI Mを用いて街の支払いが2.5%になるだけでなく、固定費の支払いも1.5%と高い還元を得られる点が大きなメリットと言えます。


2%以上の還元が得られる決済手段について解説してきました。更なる高還元が可能なルートも存在しますが、今回は無理なく取り組めて、比較的手間が少ないものに限定して紹介しています。

・iD加盟店で2%還元のVisa LINE PayプリペイドカードやTOYOTA Wallet
・楽天市場ユーザーであれば簡単に2%還元の楽天カード
・コード決済のみ対応のお店でも活躍できるPayPayや楽天ペイ
・固定費の支払いもお得になるエポスゴールドカードの年間100万円利用

ご自身の生活スタイルに合う最適な決済ルートを探してみて下さい。

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