埼玉4年ぶり夏のボーナス増 1人当たり45.4万円、前年比3.3%増 15%超の業種も 冬の支給は

県内企業、夏のボーナス4年ぶり増加 前年比3.3%増45.4万円

 埼玉りそな産業経済振興財団は16日、埼玉県内企業2022年夏のボーナス支給状況アンケートの調査結果を発表した。支給総額を支給対象人員で割った1人当たりの支給額は、前年比3.3%増の45万4821円で、4年ぶりの増加となった。

 アンケートは7月、県内に事業所を置く従業員10人以上の企業1014社を対象に実施し、306社(30.2%)が回答した。支給実績では「正社員・パートともに支給」とした企業は56.0%。「正社員のみ」は36.9%、「支給しない」は7.2%で、9割以上の企業が支給した。

 支給実額を記入した227社を業種別にみると、全産業が前年比3.3%増の45万4821円。製造業(85社)が同2.8%増の51万812円、非製造業(142社)が同3.7%増の42万8155円だった。製造業では業況回復により電気機械が前年比15.8%増、一般機械が同10.3%増となった一方、輸送機械は同1.2%減と前年に続き減少した。非製造業ではスーパーなど小売が7.2%増、物流関連など運輸・倉庫が7.0%増と大きな増加だった。

 同財団は「新型コロナの影響は続くものの、行動制限がなくなったことから経済活動が回復しており、売り上げ増など業況の改善により、ボーナス支給を回復するところが多くなったためとみられる」としている。

 22年冬の支給予定については289社が回答し、前年に比べ「増加」は21.8%、「変わらない」が60.2%、「減少」が11.1%、「支給しない」が6.9%だった。

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