横浜市港北区で18日に発生した突風の被害は、竜巻が引き起こしたとみられることが、横浜地方気象台の調査で分かった。風速は推定約25メートル。突風の強さを6段階で示す日本版改良藤田スケールは、最も弱い「JEF0」に該当するとしている。
突風発生時に活発な積乱雲が付近を通過していたことに加え、現地調査で(1)移動する渦の目撃証言があった(2)突風は1分程度の短時間だったとの証言が複数得られた-などと説明。竜巻災害で特徴的な帯状の被害域は確認されなかったものの、「これらの情報を総合して竜巻と推定した」としている。
気象台などによると、竜巻は18日午前9時半ごろに発生。住宅の屋根瓦がめくれるなどし、2棟が損壊した。
近くの住民は取材に「急に空が真っ暗に鳴り、耳鳴りがした。草木を巻き上げていくつむじ風のようなものが見えた」と証言した。