(更新)霧島連山の登山道、規制を一部解除 新燃岳の噴火警戒レベル1に引き下げ、2021年3月以来

新燃岳

 鹿児島地方気象台(鹿児島市)は19日、霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)へ引き下げた。火山性地震が減少傾向にあり、火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性が低くなったと判断した。

 霧島市は、立ち入り規制区域を火口2キロから1キロに縮小。鹿児島県や環境省は、中岳の探勝路-中腹付近と大幡山-獅子戸岳、獅子戸岳-韓国岳の通行禁止を解除した。他の登山道は規制を続ける。

 気象台によると、山体膨張は7月ごろから停滞、火山ガスなど活動活発化を示す他のデータも確認されていない。火口や西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガスに注意するよう呼びかけている。

 新燃岳は2018年6月を最後に噴火していない。警戒レベルは1と2を行き来し、3月27日からレベル2だった。1への引き下げは21年3月1日以来。

 鹿児島大学の中尾茂教授(地球物理学)は「被害が出るような噴火がすぐに起こる可能性は低い」とする一方、「レベル2に上がるような火山性地震や地殻変動の変化はいつでも起こりうる」と注意喚起する。

 霧島市ふるさとガイドクラブの後藤辰美会長(74)は「久しぶりの開通で登山道が荒れている可能性がある。日没も早くなっている。道と時間に気を付けて登ってほしい」と話した。

【関連表】霧島連山の噴火警戒レベル
【関連表】噴火警戒レベル

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