ロナウド、ユナイテッド最後の日だった「2009年CL決勝」スタメン11名の今

一度マンチェスター・ユナイテッドを離れたあと、昨年夏に復帰してきたクリスティアーノ・ロナウド。

レアル・マドリーへと移籍する前にマンチェスター・ユナイテッドで最後の出場となったのが、2008-09シーズンのチャンピオンズリーグ決勝戦であった。

バルセロナと対戦したこの試合のマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていたスタメン11名をご紹介しよう。もちろん一人はクリスティアーノ・ロナウドなのでここには10名しか入っていない。

GK:エドウィン・ファン・デル・サール

現在:アヤックス 経営最高責任者

フラムでは稲本潤一とともにプレーしたファン・デル・サール。33歳になってからマンチェスター・ユナイテッドに加入し、「シュマイケル以来失われていた守護神」として絶対的な信頼を得ていた。

マンチェスター・ユナイテッドで現役を引退した後は解説者に転身し、その後古巣でもあるアヤックスのマーケティングディレクターに就任。5年後にCEOへと昇格している。

DF:ジョン・オシェイ

現在:ストーク・シティ コーチ

マンチェスター・ユナイテッドでは様々なポジションでプレーしたオシェイ。アレックス・ファーガソン監督に信頼され、400試合以上で起用された。地味ながらも欠かせない戦力として貴重な存在であった。

サンダーランドに移籍したあと、レディングで現役引退。そのままコーチに就任し、アイルランドU-21代表のアシスタントコーチも兼任していた。今年からはストーク・シティでマイケル・オニール監督の下コーチを務めている。

DF:リオ・ファーディナンド

現在:解説者

クリスティアーノ・ロナウドの1年前にマンチェスター・ユナイテッドへと加入した伝説的センターバック。長く中心的な役割をこなしたが、アレックス・ファーガソン監督の勇退1年後にQPRへと移籍して引退した。

それからは解説者としてメディアで活躍。一時はボクサーの道を目指してトレーニングをしていたものの、英国ボクシング協会からライセンス発行を拒否されたために断念している。

DF:ネマニャ・ヴィディッチ

現在:マンチェスター・ユナイテッド アンバサダー

リオ・ファーディナンドの相棒として長く活躍したセルビア代表センターバック。圧倒的な破壊力を持つタックルと空中戦で数多くのストライカーを恐怖に陥れた一方、晩年は怪我に苦しんでしまった。

ユナイテッド退団後はインテルに移籍したものの、徐々に出場機会を喪失してしまい34歳で現役引退。現在はイタリアで子育てを行いながらアンバサダーとしてファンの前に顔を見せているそうだ。

DF:パトリス・エヴラ

現在:解説者

マンチェスター・ユナイテッドで長く活躍したフランス代表左サイドバック。2014年にユヴェントスへと移籍し、マルセイユとウェストハムで短期間プレーした後、2019年に現役引退している。

引退後はマンチェスター・ユナイテッドでコーチの研修を行いライセンスを取得したものの、指導者ではなく解説者として活躍。歯に衣着せぬ物言いとユーモアで話題を集めており、現在のユナイテッドにも頻繁に苦言を呈している。SNSでは「I love this game!」のフレーズとともに謎のおもしろ映像を投稿することで有名。

MF:アンデルソン

現在:引退

FCポルトで10代にして大ブレイクを果たした天才。マンチェスター・ユナイテッドにやってきた直後は活躍したが、その後パフォーマンスを落としてしまった。

2015年に退団した後はインテルナシオナウへと移籍。さらに2018年にはトルコのアダナ・デミルスポルへと加入して欧州に戻っているが、ほとんど活躍しないままで退団。2020年夏に現役引退した。昨年は暗号通貨の窃盗に関わったハッキンググループに関与した疑いで警察の捜査を受けることに。

MF:マイケル・キャリック

現在:指導者

アレックス・ファーガソン監督に愛された伝説的ボランチ。堅実なディフェンス、そしてミドルからロングレンジのゲームメイクで重要な存在となり、マンチェスター・ユナイテッドで464試合に出場した。

2018年に引退した後、スールシャール監督の下でコーチに就任。その後暫定監督も務めたものの、ラングニック氏がやってきたタイミングでクラブを離れている。

MF:ライアン・ギグス

現在:指導者

マンチェスター・ユナイテッドで全てのキャリアを過ごした「ワン・クラブ・マン」。クラブの歴史上最多出場記録を持っているレジェンドで、40代まで現役を続けたあとデイヴィッド・モイーズ解任後に引退、暫定監督に就任して指導者に転身した。

次年度にルイス・ファン・ハール監督の下でアシスタントコーチとなり、後にウェールズ代表監督に就任。ただガールフレンドへの暴行容疑で逮捕されたことにより、その職を解かれることになった。

MF:パク・チソン

現在:QPR テクニカルディレクター

アジア人選手として初めてチャンピオンズリーグ決勝でプレーしたパク・チソン。マンチェスター・ユナイテッドで長く貴重な役割を果たし、2012年にQPRへと移籍した。その後PSVに戻って現役引退している。

ユナイテッドは彼をアンバサダーとして迎えたものの、2016年からはスポーツマネジメントを学ぶためにFIFAマスターへ進み、その後全北現代のアカデミーへ。そして現在はQPRのテクニカルディレクターを務めている。

FW:ウェイン・ルーニー

現在:DCユナイテッド監督

クリスティアーノ・ロナウドの相棒の一人であるウェイン・ルーニー。マンチェスター・ユナイテッドの歴史上最多得点記録を持つレジェンドであるが、最後は自身が育ったエヴァートンへ戻り、アメリカのDCユナイテッドへ移籍した。

【写真】ユナイテッドのオランダ人選手「最高の5名と最悪の5名」

2020年1月にはコーチ兼任でダービー・カウンティに加入したが、その後コクー監督が解任されたことで指揮官に昇格。現役を引退して指導者に転身した。今夏DCユナイテッドの監督に就任している。

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