ライバルに見せつける驚速アタックでパワーが今季4度目のポール獲得/インディカー第15戦ゲートウェイ予選

 ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで開催されているNTTインディカー・シリーズ第15戦。19日に行われた予選は、ランキングトップのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が今季4度目のポールポジションを獲得した。

 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)は、予選8番手から決勝レースに挑む。

 残り3戦となった2022年のインディカー。第15戦はゲートウェイのショートオーバルが舞台だ。

 予選前に行われたプラクティス1では、ランキングトップのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップスピード。アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が2番手、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)が3番手でセッションを終え、ランキング2位のディクソンは10番手、佐藤琢磨は9番手とまずまずの位置で予選を迎える。

 ランキング下位より順に2周連続の走行を行い、その平均スピード順でグリッドが決定するゲートウェイのショートオーバル戦。

 7人が走行を終えたところでトップはデブリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー)の平均179.531mph。続いて佐藤琢磨がアタックへと向かう。

 ウォームアップ走行を175.035mphで走ると、1周目を24秒台に入る180.476mph、2周目を179.623mphのスピードを記録し平均180.048mphでトップに立つ。

 13番目にアタックしたロマン・グロージャンも1周目を180.020mphで走行するも琢磨にはわずか0.0343秒届かず2番手に。17番目に走行したコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)も4番手とチームメイトから遅れを取る。

 20番目にアタックとなったパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)は、1周目を179.958mphと琢磨に届かなかったが、2周目を180.650mphを記録し、平均180.303mphで琢磨を逆転しトップに立つ。

 続いてアタックしたスコット・マクラフランは、1周目を181.230mph、2周目もスピードを上げ181.581mphで走行し平均181.406mphの好アタックを見せ、オワードをトップから降ろす。

 残りは5人。プラクティスで2番手につけているパロウも1周目を181mph台で走行。2周目もスピードを上げるもマクラフランには届かず2番手に。

 アイオワのオーバル戦で速さを見せたニューガーデンは、1周目を180.747mph、2周目をここまでのトップスピードとなる182.520mphで平均181.629mph。マクラフランからトップを奪う。

ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)

 インディ500ウイナーのマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)は、1周目を181.901mph、2周目を182.239mphとうまくまとめニューガーデンを逆転。

 トップが次々と入れ替わる展開で残りはふたり。

 ディクソンは、1周目を180.955mph、2周目を180.953mphで平均180.954mphとチームメイトから遅れを取る5番手に。

 ラストは通算66回のポールを記録するスピードスターのパワー。1周目を182.366mph、さらにスピードを上げ2周目で183.089mphを記録。平均182.727mphと最高のアタックを見せ、今シーズン4回目のポールポジションを獲得。通算67回目のポールポジションで歴代最多ポールのマリオ・アンドレッティと並ぶことになった。

マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)

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