長崎バスが平日25%減便 コロナで運転士不足 8月24日から31日まで

 長崎自動車(長崎市、長崎バス)は19日、新型コロナウイルス感染拡大で運転士が不足しているとして、24日から31日まで一般路線バスを減便すると発表した。約570系統ある全路線の平日ダイヤを土曜ダイヤに変更し、1日当たりの運行本数3299便から25%減らす。
 既に同社は7月29日から、同様の理由で「ながさき観光ルートバス」の一部と通勤快速「プレミアムライナー」を運休中。同社によると、これを決めた同27日時点で運転士の感染者・濃厚接触者は21人だったが、8月19日現在で28人に増えた。引き続き人員確保が難しい状況のため、生活路線の減便に踏み切った。
 全路線の土曜ダイヤも日祝日ダイヤに変更し、2471便から約15%減便する。三菱重工業長崎造船所や関連企業の出退勤時刻に合わせた「造船ダイヤ」は、混雑を避けるため通常通りとする。ほかにも朝夕の利用者が多いと見込まれる一部の路線は、可能な限りの増便を検討している。
 感染状況次第で減便期間を延長する場合があるという。担当者は「(減便は)記憶にない規模。市民に大変な不便と迷惑をおかけするが、理解と協力をお願いしたい」としている。
 一方、同じく長崎市と周辺で路線バスを運行している県交通局(県営バス)は「今のところ通常運行可能」としている。


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