隈研吾事務所が恐竜学部の学部棟を設計 福井県立大学、2024年度から恐竜博物館隣接地で工事予定

福井県立恐竜博物館。隣接地に恐竜学部の学部棟が整備される=福井県勝山市(日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 福井県は8月19日、2025年4月に開設予定の福井県立大学恐竜学部(仮称)の学部棟について、基本設計を行う業者のプロポーザル審査結果を公表した。最優秀者に、21年の東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなった国立競技場(東京)の設計に関わった建築家の隈研吾氏の「隈研吾建築都市設計事務所」(同)を選んだ。今後、契約に向けた手続きを進めていく。

 5月から簡易公募型プロポーザル方式で事業者を募集。1次審査を通過した5社がプレゼンテーションを行った。次点には環境デザイン研究所(東京)を選んだ。22年度内に基本設計を行い、23年度に実施設計、24年度から建築工事に入る予定。

 恐竜学部は、恐竜学や地質・古気候学などを学ぶ全国初の学部で、学部棟は福井県立恐竜博物館(勝山市)の隣接地に整備する。施設整備費は約27億5千万円。入学定員は30人。1年次は永平寺キャンパスで一般教育科目を受講するため、学部棟は26年度から供用開始する。

 隈氏は、国内外でさまざまな賞を受けており、福井市中央3丁目の通称浜町の料亭「開花亭sou-an」、総菜店「開花亭kuri-ya」の設計も手がけた。

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