【きょう20日(土)の天気】再び強まる雨と熱中症に警戒 午後は太平洋側でも雨具の出番

 きのう19日(金)は全国的にカラッと晴れて、風が涼しく季節の歩みを感じさせるような天気だったが、きょう20日(土)は一転して広く雨具の出番になる見通し。特に日本海側では大雨になるおそれがある。また、蒸し暑い空気が戻るため、雨の降り方とともに熱中症にも気をつけた方が良さそうだ。

■北陸を中心に大雨による土砂災害に警戒を

 きょう20日(土)は日本海側から低気圧や前線が近づいており、朝から日本海側では雨が降っている。特に北陸付近には活発な雨雲がかかり、石川県では傘をさしていても濡れるようなどしゃ降りの強い雨を観測している所がある。

 午後はさらに雨の範囲は広がり、日本海側を中心に雷を伴うバケツをひっくり返したような激しい雨が降る見通し。特に九州北部、近畿や北陸では雨の量が多くなるおそれがある。これまでの大雨ですでに地盤が緩んでいる北陸を中心に、少しの雨でも土砂災害が発生しやすくなっているため警戒が必要だ。また、低地の浸水、川の増水・氾濫などにも十分注意したい。

 午前中は晴れ間の出ている太平洋側でも、午後は次第に天気が下り坂となりそうだ。これから外に出る際は、雨具を忘れないように注意が必要だ。[(https://news.yahoo.co.jp/articles/ecb7dc92ff00da5f15aafc19cae70bbdf3f311cd/images/002)

■カラッと空気からムシッと空気に逆戻り

 きのう19日(金)は湿度が低く、カラッとして過ごしやすい陽気だったが、きょう20日(土)は全国的に蒸し暑さが戻る見通し。日本海側を中心に日ざしが少ないものの、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で日中の最高気温は30℃以上の所がほとんどの予想。福岡では36℃と猛暑日になりそうだ。

 沖縄から西日本の14の地域には、「熱中症警戒アラート」も発表されている。雨の降り方とともに、こまめに休憩を取り、喉が渇く前に水分補給を行うなど熱中症にも気をつけたい。[(https://news.yahoo.co.jp/articles/ecb7dc92ff00da5f15aafc19cae70bbdf3f311cd/images/003)

■来週後半は西~北日本に秋雨前線が停滞 晴れ間を有効に

 あす21日(日)にかけて低気圧や前線が本州付近を通過する見通し。あすは日本海側から天気は回復するが、太平洋側ではしつこく雨が残りそうだ。

 あさって22日(月)以降は、西~東日本では23日(火)にかけてはおおむね晴れて厳しい残暑が続く見込み。23日(火)は北から低気圧や前線が近づき、北日本では雨が降りそうだ。

 その後は広く雨の所が多い見通し。特に25日(木)から27日(土)にかけては、秋雨前線が西~北日本に停滞しそう。この先は晴れる日が少ない見通しのため、晴れ間を有効に使うようにしたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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