「話してね きっと答えは みつかるよ」 県自殺対策標語 大平さん(長与)最優秀

賞状を受け取る大平さん(左)=県庁

 長崎県が募集した自殺対策の標語で、西彼長与町の大平せい子さん(80)の「話してね きっと答えは みつかるよ」が最優秀賞に選ばれた。19日、県庁で表彰式があった。
 高校生以下、一般の両部門に8~80歳から260点の応募があった。医療関係者らでつくる県自殺対策連絡協議会が、最優秀賞1点と、両部門からそれぞれ優秀賞を1点選んだ。入選3作品は、自殺予防週間(9月10~16日)などの広報で活用する。
 高校生以下部門の優秀賞は、長崎市立小島小5年の児島結さん(11)の「さしのべる手 かたむける耳 つなぎとめる命」。一般部門は長崎市の浦楓佳さん(20)の「前向いて つらい時は 隣見て」が選ばれた。
 表彰式では、県福祉保健部の寺原朋裕部長が賞状と副賞を手渡した。大平さんは「1人で悩まずに身近な人に胸のうちを話せば、何らかの解決の糸口が見える、という思いを込めた。(最優秀賞は)80年生きてきて一番うれしい」と喜びを語った。
 県障害福祉課によると、昨年の県内自殺者は226人(前年比12人増)。このうち20代は24人(同9人増)、30代は31人(同12人増)と、いずれも前年を上回った。


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