野球独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(GB)は20日、県営球場で神奈川と戦い、15-6と大勝した。14日の初登板以来のマウンドとなったお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行(たかぎしひろゆき)は七回に登場。1回を投げ打者4人に対し1安打無失点に抑えた。
チームは通算23勝7分け26敗の南地区3位で、2位の埼玉とは2.5ゲーム差。
栃木GBはの17安打の猛攻。初回、石川慧亮(いしかわけいすけ)の中前適時打で先制し、二回は長南有航(ちょうなんゆうこう)の左越え本塁打で1点を加えた。1点を追う三回は石川の逆転2点本塁打など打者11人の攻撃で7点を挙げた。
先発の西澤宙良(にしざわそら)は六回途中6失点。その後は田辺豪(たなべごう)、高岸ら4人で継投した。
次戦は21日午後1時から那須塩原市の石川スポーツグラウンドくろいそで埼玉と戦う。
■冷静に打たせて取る
栃木GBの高岸宏行(たかぎしひろゆき)は「いつも通りに自分のベストを出して『エール球』を投げられた」と計10球を全力投球。最速132キロと球速は抑えめながら、直球を軸に打たせて取った。
初のリリーフにも「やることはどの場面でも一緒」。2死から右前打と暴投でピンチを招いたが、次打者を遊ゴロに仕留めた。「(雨は)地球の努力の汗。パワーを感じることができた」と悪天候すら力に変えた。
5四球と制球に苦しんだ前回登板の後は、公園や楽屋を使い、成瀬善久(なるせよしひさ)投手コーチらから課された体幹と下半身のトレーニングを徹底。芸人と俳優業の合間を縫って「宿題」をこなし続けている。寺内崇幸(てらうちたかゆき)監督は「前よりもすんなり試合に入れていた。今の時点では中継ぎが合っているかな」と評価していた。