主食用米収穫始まる 上越市の平野部で早生品種刈り取り

 上越市内の平野部で20日、主食用米の収穫作業が始まった。収穫は品種を変えながら進められ、中山間地を含めた市内全域で収穫を終えるのは、11月初旬の見通しだ。
 収穫を行ったのは田中産業(同市土橋)の農業部門、田中ファーム。同市荒屋のほ場約2ヘクタールに植えた早生品種「つきあかり」を、コンバイン2台で刈り取った。栽培担当者は「雨が心配だったので、収穫日を1日前倒した。今年は粒が大きく、そろっているし、良い出来かなと思っている」と話していた。

雨を避けるように急ピッチで収穫作業が進められた(上越市荒屋の田中ファームで)

 刈り取ったつきあかりは同市土橋にある、同社のライスセンターで調整、もみすりをして、JAえちご上越に出荷する。同JAは通常の収穫期より早くできた「早場米」として、米穀販売会社などに卸す予定。
 上越農業普及指導センターなどによると、平野部は今年、穂が出てからの平均気温が26度を超える「高温登熟年」になっている。同センターなどは平野部で水稲を栽培する農業者に対し、品質低下を起こさないため収穫期に注意するよう呼び掛けている。

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