MotoGP:2023年から土曜日にスプリントレース追加で1大会2レース制に。エンジン基数、タイヤ本数は変更なし

 8月20日、2022年MotoGP第13戦オーストリアGP開催中のオーストリアのレッドブル・リンクでプレスカンファレンスが開かれ、2023年シーズンからMotoGPクラスでスプリントレースを実施するとアナウンスされた。

 プレスカンファレンスにはカルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ)、ホルヘ・ビエガス(FIM)、エルベ・ポンシャラル(IRTA)が出席し、来シーズンからのスプリントレースを導入することを正式に発表した。

 スプリントレースはレースウイーク2日目の土曜日の午後15時に全戦開催される。これまではレースは日曜日のみで1レース制で開催されてきたが、2023年からはMotoGPクラスのみ土曜日のスプリントレースと日曜日の決勝レースが行われ、1大会2レース制が取られる。

 同じくスプリントレースが行われているSBKやF1とは異なり、決勝レースのグリッドに影響はなく予選は別で行われる。予選はこれまで3回のフリー走行の合計タイム10番手までがダイレクトでQ2に進出し、それ以降のライダーはQ1から戦うことになったが、来年からは金曜日の2回のフリー走行で判断される。

 土曜日は現在45分間で行われているフリー走行(現在はFP4)を30分間に短縮し、その後に予選Q1とQ2を行い、15時からスプリントレースが実施される。周回数は決勝レースの半分(50%)で行われ、ポイントも決勝レースの半分相当で9位までに(12-9-7-6-5-4-3-2-1)が付与されることになる。レースのルールはこれまでの決勝と同様だ。

 また、1大会にレースが増えることになるが、エンジン基数やタイヤの持ち込み本数は今までと変わらないため、今以上にタイヤのマネジメントが必要となってくるだろう。

 日曜日はこれまで通り、3クラスの決勝レースが行われ、Moto2クラスとMoto3クラスの知名度を下げることなく、MotoGPクラスの知名度を高めることが目的だという。

スタートシーン/2022MotoGP第10戦ドイツGP

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