永平寺大燈籠ながし、悪天候で21日に順延 法要のみ実施、福井県永平寺町

悪天候のため屋内で営まれた大施食法要=8月20日夜、風意見永平寺町四季の森複合施設

 福井県永平寺町の九頭竜川永平寺河川公園で8月20日夜に実施予定だった「第35回永平寺大燈籠(とうろう)ながし」は悪天候のため、灯籠を川へ流すメインイベントが21日に順延となった。20日は同町四季の森複合施設旧傘松閣で供養の「大施食(せじき)法要」のみが執り行われ、灯籠を前に関係者が冥福を祈った。

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 大燈籠ながしは同公園で大施食法要の後、一般の参加者らで灯籠を流す予定だった。雨による増水の恐れなどから20日は屋外での催しを中止した。

 法要を営んだ旧傘松閣には急きょ祭壇が設けられ、申し込みのあった先祖供養の灯籠約5200個の一部を並べた。曹洞宗大本山永平寺の雲水ら約60人の読経の中、関係者らは手を合わせて先祖の霊を慰めた。

 21日は午後6時半から先祖供養の灯籠のほか、願い事を書いた灯籠を関係者で川へ流し、午後8時に花火の打ち上げも行う予定。一般来場者の見学は可能。21日の実施可否については同日午前10時に町ホームページなどで発表する。⇒21日実施決定

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