氷川きよし「福岡のみんな、ただいま!」――故郷凱旋公演で豪華絢爛な衣装6変化! 会場からは万雷の拍手

8月15日、福岡・博多座で「氷川きよし特別公演」が初日を迎えた。同公演は、東京の明治座を皮切りに、大阪、福岡、愛知と4大都市の劇場で展開している。氷川きよしが故郷である福岡の博多座で座長を務めるのは初めてのこと。地元での“凱旋(がいせん)公演”に、会場は温かい拍手で包み込まれた。

ステージは、現代劇「ケイト・シモンの舞踏会~時間旅行でボンジュール~」とコンサート「氷川きよしコンサート2022 in 博多座」の2部構成。劇で氷川は、歌手を目指す若者・子門慧音(しもん けいと)を演じる。18世紀のフランスにタイムスリップし、激動の時代を生きる人々との交流を経て成長する物語だ。氷川はなんと6役を演じ分け、その衣装が非常に豪華なことが話題となっている。ジャンヌ・ダルク風、教育係のメイド、アルセーヌ・ルパン風紳士、ブルボン家の警護にあたる衛兵、マリー・アントワネット風…。YouTubeで動画公開されるほど人気となったキャラクター、教育係のメイド・ババロアとなって現れると、観客から大きな歓声が上がる。そして、マリーアントワネット風・ロココ調ドレスでの登場には、客席からひときわ大きな拍手が沸いた。

第2部のコンサートでは「群青の弦」に始まり、「箱根八里の半次郎」「白雲の城」「きよしのズンドコ節」「限界突破×サバイバー」などの代表曲を熱唱。また、7月に発売した休養前のラストシングル「甲州路」では、博多座で初めて振り付けを観客と楽しんだ。MCでは「故郷・福岡から始まった歌手活動23年間で、自分をつくってくれた歌で感謝を届けたい」と思いを語り「劇場はテーマパーク、世界観を楽しんでほしい」と強いこだわりを見せた。

博多座の公演は8月27日まで。9月5日からは御園座(愛知・名古屋市)へと場所を移し、15日に千秋楽を迎える。

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