【SNS特報班】コロナ感染者急増・読者の声

 「休職者が続出している」「終わりが見えない」―。無料通信アプリLINE(ライン)を通して読者から情報を寄せてもらう「SNS特報班」で、新型コロナウイルスの感染急増に関する意見を募ったところ、人手不足が続く職場の実情や、いまだに感染者を責める風潮に悩む声などが届いた。詳しい話を聞くと、かつてない感染拡大が生活に影響を与え、精神的にも追い詰められている実態も浮かび上がった。
 「職員が濃厚接触者になり休みになり、仕事量が増えている。余裕がなく、仕事でミスも出ている」。高齢者施設で調理師として働く日向市の女性(23)は、職場の状況を投稿した。
 職場は休職者が相次ぎ、人手不足が続くが、100人以上の入所者の食事を、1日3食用意しなければならない。常に時間に追われて疲労が蓄積し、指を包丁で切るなどミスも増えた。
 上司からきつい言葉を受けることもある。「職場がピリピリしていて、帰宅しても仕事が頭から離れない」とストレスで眠れなくなり、「終わりが見えずつらい」と話した。
 「保育士が感染し、ぎりぎりでやっている」。宮崎市の40代保育士男性の勤務先では職員の半数が感染し、1週間ほど休園した。
 感染して自宅療養中の男性は、園児の様子を気にかけながらも、「コロナに対しては怒りを通り越して諦めている」と語った。
 宮崎市の女子高校生(15)は「行政から学校や部活動にストップはかかっていない。それでも感染すると白い目でみられるのはなぜでしょうか」と意見を寄せた。
 疑問を持つきっかけは、親の職場での出来事。子どもが感染した後、陽性になった同僚について、上司が「こんな時期に部活に行かせるなんて」と言っていたと聞いた。
 「感染が不安で部活に参加しなければ仲間から悪く言われる。感染すれば、本人の行動が悪いように言われる」とコロナ禍の自らの悩みにも重なったという。
 家族とコロナについて話す機会は多く、行政の対策にも関心が高い。「夏休み前から拡大すると分かっていたはず。経済を優先する段階なのか考えてほしい」と投げかけている。

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