中上貴晶「0.040秒差でQ2進出を逃したが、ベストは尽くせた」/MotoGP第13戦オーストリアGP予選

 8月20日、2022年MotoGP第13戦オーストリアGP MotoGPクラスの予選がオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は14番手を獲得した。

 雲の多い1日となったが、全てのセッションがドライコンディションで行われた。この日最初に行われた午前のフリー走行3回目は、全体的にタイムが一気に上がり、トップから1秒差に19台という大接戦となった。中上も初日より自己ベストタイムを更新し、一時3番手タイムとなる1分29秒745をマークした。その後も1分29秒585まで短縮したが、セッション終盤にポジションダウンして12番手で終え、2戦連続でダイレクトQ2進出とはならなかった。

 迎えた予選Q1は気温22度、路面温度26度のドライコンディションでスタート。中上はフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤで予選Q1に挑んだ。1度目のコースイン後のアタックでは、1分29秒937をマークした。1度ピットに戻った中上は、リヤのソフトタイヤをニュータイヤに変えてもう一度コースイン。ラストアタックで自己ベストタイムを更新し、1分29秒390を記録したが、4番手と一歩及ばずQ1敗退となり、そのまま14番手と決勝のグリッドが確定した。

 毎年接戦が繰り広げられ、タイムが接近し厳しい戦いを強いられるレッドブル・リンク。予選Q1ではトップのアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)との差は0.159秒差、Q2進出のボーダーラインとなる2番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)との差は、わずか0.040秒差で惜しくもQ2進出ならなかった。

 ダイレクトでQ2に進出した10人の選手のタイム差も0.574秒と接戦が繰り広げられた。中上を筆頭にホンダ勢は加速時のスピニングでタイムロスをしてしまうも、ホンダ勢トップの14番手から決勝はスタートする。レッドブルリンクを得意とする中上は、ウォームアップ走行で最後の調整に挑み、今季ベストリザルトを獲得すべく、追い上げのレースに挑む。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(予選14番手)
「FP3でベストを尽くしましたが、10番手の選手とわずか0.047秒差。Q1でもベストを尽くしましたが、0.040秒差でQ2進出を逃しました。もう少しだったので残念です。でもベストは尽くせたし、決勝に向けてのレースペースもいいので、決勝では追い上げのレースに挑みます」

「まだ、マシンで理解しなければならないことや小さな改善点があるので、明日のウォームアップで最後の調整を行い、決勝に挑みます。レースがとても楽しみです。いい結果を残せることを願っています」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第13戦オーストリアGP

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