「忘れられた少年」に地元の歌声 旭が丘小合唱クラブ出演 東京オペラ協会が大村公演 来月19日

石多代表(右)の指導で本番の動きや合唱を確認する児童ら=大村市木場1丁目、木場公民館

 NPO法人東京オペラ協会(石多エドワード代表)は9月19日午後6時から、長崎県大村市幸町のシーハットおおむらで、天正遣欧少年使節を題材にしたオペラ「忘れられた少年」(長崎新聞社など後援)を公演する。舞台では、市立旭が丘小合唱クラブの児童らが特別出演し、各シーンで歌を披露する。
 同オペラはキリシタン大名の大村純忠らの名代として、1582年に欧州に派遣された4少年の人生がテーマ。1990年に初演され、国内外でこれまで150回以上にわたり上演されている。
 同小合唱クラブは1~6年の計14人で構成。今年のNHK全国学校音楽コンクールでは、県代表として今月下旬の九州・沖縄ブロックコンクールへの出場を控える。オペラでは船で出発する4少年を見送るシーンなどに出演し、澄んだ歌声で舞台を彩る。
 8月17日には総監督を務める石多代表らとの初の合同練習があり、曲の意味や舞台での動きなどを確認。部長で6年の水出莉央さん(11)は「音程を合わせながら動くのが難しい。しっかり表現しながら一音一音歌っていきたい」と話した。
 子どもたちの歌声を聴いた石多代表は「音がしっかりしており、プロに交じってもばっちりやれる手応えを感じた。多くの大村市民に見てもらい、4少年の歴史を改めて知ってもらえれば」と語った。
 公演は同オペラの映画化に向けた機運醸成の一環。入場料は大人2千円、大学・高校生千円、小・中学生500円(未就学児は入場不可)。問い合わせはオペラプラザ長崎(電090.4380.2339)。


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